平等院鳳凰堂を模した藤原様式の玄関。16棟のうち15棟が国登録有形文化財に登録。 明治14年完成。現存する最古の建物青州楼。 ロビーは日本画家・川端龍子がデザイン。こだわりの大きな岩は日本列島の形をしている。 新緑や紅葉、四季の彩りを楽しめるテラス。中庭の大きな池は温泉の調整池としての役割も果たしていた。 新井旅館を代表する「渡りの橋」(明治32年)はフォトスポットとしても人気。 天井は舟底のような造り。橋を渡り終えた後に、振り返ると高低差に気づく。 真っ黒な瓦が敷かれた廊下。ゆがみのある大正ガラス越しに古木を見ながら通る。 華の池では鯉が優美に泳いでいる。右手に見えるのは桐の棟。 華の池の上に建てられた、こちらも有形文化財の「桐の棟」。 有形文化財「花の棟」から望む景色は「日本ならでは」と外国人観光客から人気。 室町、桃山時代の建築を取り入れた「吉野の棟」の一室。 竹林の小径を大きな窓から眺められる。 3代目館主と初代中村吉右衛門が親しく、孫にあたる2代目松本白鸚氏も幼少の頃、よく訪れたという。 書家・石川清流の掛け軸。西行の詩が書かれている。 竹林の小径のライトアップは午後11時まで。 安田靫彦設計の有形文化財・天平大浴堂。灯火は文化勲章受賞者の香取秀真が造ったもの。 鯉は窓辺に近づいたり、音を出すと寄ってくる。 新設した露天風呂は黒を基調とした落ち着きのある雰囲気。 春を愛でるような色鮮やかな食事。3-4月の特選会席「春霞」。 春野菜盛りには季節の野菜がずらり。 桜の花型の長芋など、春らしく彩られた組肴。 手前の寒天ゼリーのようなツマは、赤蒟蒻と、とさかのり。刺身の合間に口直しで。 修善寺名物生わさびは、突起が均等に螺旋状を描き、爽やかな辛みを楽しめる。 焼物には鰆の西京焼きと甘鯛若狭焼、焼筍。百合根の茶巾とセロリの甘酢漬けが添えられる。 三段重御膳を、お部屋でゆっくりと。 朝日が差し込むお部屋の空気は清々しく、心洗われるよう。