約11ヘクタールもの敷地内に19世紀の邸宅(左奥)と英国式庭園があり、イェール川も流れる。 庭園内にはギリシャ・ローマ風、スイス風、東洋風などエキゾティック趣味の小建築が多数ある。 ギュスターヴ・カイユボットは1860年代から邸宅のあちこちを描き、80点強の作品を残した。 菜園は市民有志の手で整えられ、カイユボットの絵画に頻出するクロシェットが並ぶ。 当時の婦人用サロンは針仕事しながらくつろげる造りだったとか。 カイユボットが好んで邸内のイェール川に浮かべ描いた、“ぺリソワール”という小舟。複製を展示。 両親の主寝室は帝政様式。 音楽の間。壁紙メーカーが当時のオーダー通りに再現したら、画家が作品上では青みを強く描いていたことが判明したとか。 オランジュリーなど別棟で絵画展を定期的に開催している。 家具調度品は国の保管庫から貸与されたものも。 キッチンのタイルにはカイユボットの描いたイェールが数枚だけ交じっている! 落葉のころも風情があるが、絵そのものの世界に没入するには復活祭以降、盛夏以前に訪れたい。 記事を読む