乙女心をくすぐる品ぞろえ

新製品各種も、香り的にも清涼感たっぷりで嫌みがないので、万人に愛される。

 4人も入ればいっぱいになってしまうようなこぢんまりしたショップだが、その壁には所せましとエユップ・サブリの商品が並んでおり、その香りや色ぞろえを見ているだけで女子心がくすぐられる。

 個人的なお気に入りは、トルコ独特の香りなど15種以上が楽しめるオリジナルコロンヤ。ボドルムのマンダリン、チェシュメのレモン、アイワルクのオリーブ花、アラチャトのラベンダーなど、トルコの地中海・エーゲ海地方のたおやかな恵みの香りを楽しめるシリーズとなっていて、「コロンヤの香りと言えばレモン」というトルコの常識を覆す、魅力的なラインナップだ(ちなみに「日本の桜」という香りもある)。

小瓶の方はひとつ2トルコリラ(およそ80円)。思わず全種大人買いしてしまいたくなるかわいさ。

 このシリーズは携帯用の小瓶での販売もあるので、ひとつカバンに忍ばせておくと、夏の暑い日や外出先のトイレ後など、活躍するチャンスは多い。

 EST1923シリーズの「イスタンブール」コロンヤは、お土産におススメ。きちんとした箱に入っていて、それぞれ「ハレム」「金角湾」「アヤソフィア」などイスタンブールの著名な観光地の名が付いた香りがそろう。コロンヤの名前がハレムだなんて、なかなかエキゾチックだ。

イスタンブールシリーズは全12種類あり、パッケージも古き良きイスタンブールを思わせる。

 この他、ハンドクリームやボディローション、オリーブ石鹸からローズウォーターまで、香りとセットでスキンケアもできる品ぞろえがうれしい。

 最近では、ターキッシュ エアラインズの機内アメニティとしてもエユップ・サブリが採用されているので、機内で使ってみて気に入った人は、ぜひカラキョイに足を運んでみては。

ターキッシュ エアラインズの機内にあるのと同じセットも販売されている。コロンヤ、ローションクリーム、オーガニックオリーブオイル配合のリキッドソープ、リードディフューザーの4点セット。これはアイワルクのオリーブ花シリーズ。
左は店員のブシュラさんで、おススメはJEWELSの香水だとか。右はお得意さまのプナールさんで、ハレムのコロンヤがお気に入り。

Eyüp Sabri Tuncer(エユップ・サブリ・トゥンジェル)
所在地 Mumhane Cad. No:10, Karaköy, Beyoğlu
電話番号 90-212-244-0098
営業時間 8:30~19:30(月~木曜)、8:30~20:00(金曜)、9:00~21:00(土曜)、11:00~20:00(日曜)
URL http://shop.eyupsabrituncer.com/

安尾 亜紀 (やすお あき)
イスタンブール在住。イスタンブール大学大学院女性学研究所卒。女性誌から料理誌、報道関係まで幅広い分野でライター・コーディネーターを担当。トルコの「おいしい・楽しい・新しい」を中心に、さまざまなメディアで情報発信中。

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文・撮影=安尾亜紀