感動的な大自然をラグジュアリーに楽しむ旅スタイルとして、今、世界的に注目を集めている「グランピング(グラマラス・キャンピング)」。この贅沢な旅を最高の形で実現してくれるデスティネーションとして断然おすすめなのが、オーストラリア中央北部のノーザンテリトリーです。

 野生生物たちの楽園であるトップエンドと、古代からスピリチュアルな文化を受け継いできたウルル。ふたつの世界遺産エリアから、誰もが一度は体験してみたい憧れのグランピング旅をご紹介しましょう。

» 第1回 【カカドゥ篇】野生動物が暮らすブッシュにステイ

アボリジニの聖域、神秘のウルルへ!

「ここ、一体どこ!?」。広漠とした大地をのんびりラクダにのってトレッキング。アラブやアフリカに行かずとも、ウルル-カタ・ジュタ国立公園では、こんな冒険体験ができます。(C) Tourism NT

 世界最大級の一枚岩エアーズ・ロックが鎮座するウルル-カタ・ジュタ国立公園。1987年に世界遺産に登録されたこのエリアは、4万~5万年もの昔から先住民のアボリジニが暮らし、神聖な場所として守られてきた奇跡のサンクチュアリ。身体が震えるほど圧倒的なスケールと、独自の文化が醸し出すスピリチュアルな空気に「うるる……」と誰もが感動すること必至です。

スリル満点! ヘリコプターからウルルを見下ろす遊覧飛行。(C) Tourism Australia/Tourism NT
左:あまりの巨大さに絶句。このすごさ、実際に目にしないと分からない!(C) Tourism NT
右:ハーレーにのっての巨岩巡りなど、オプショナルツアーも多彩。(C) Tourism NT

 あまりの壮大さ、広大さに、この国立公園を楽しみ尽くすなら、1日ではとても無理! 聖地を歩くベース・ウォークのほか、キャメルツアーやヘリコプターでの遊覧飛行、先住民からダンスや伝統絵画を学ぶワークショップなど、用意されている体験もさまざま。そしてもちろん、幻想と神秘にみちあふれたこの地でしか決して実現できない、ラグジュアリーなグランピングも可能です。

左:鮮やかな色彩が美しいアボリジニの伝統アート。(C) Tourism Australia/NTCB
右:アボリジニに会い、その奥深い伝統文化に触れることもできます。(C) Tourism NT

構成・文=矢野詔次郎