いざというときの信頼できる店をもっておく
近茶流 柳原料理教室 柳原園子さん 高校時代より父である江戸懐石近茶流宗家・柳原一成氏に師事し、現在は東京・赤坂の柳原料理教室で助手を務める。二児の母
紀子 初めてお贈りするものは、同じものを買うか自宅に配送してもらうことも大切。受け取った側の気持ちになって、味はもちろん、ラッピングや箱を開けたときの状態を確認するの。たとえばお肉などの生ものを贈るとき、ひと箱にたっぷり入っていると「食べきれるかしら」と思ってしまう。それなら同じ量でも2箱に分けて詰め合わせてもらえば、受け取った方の負担にならないな、ということにも気づきます。
園子 そういうリクエストに対応してくれて、丁寧に送ってくれることがわかっているお店をいくつか知っていると安心ね。
紀子 ここなら間違いない、と信頼できるお店をもっていると心強いもの。私の場合、神戸の「大井肉店」、赤坂の「塩野」、花なら広尾の「ローズギャラリー」や六本木の「ゴトウ・フローリスト」など。贈り物っていつも周到に用意できるとは限らないから、急ぎのときも「ここなら任せられる」というお店があると安心。
園子 定番、スタンダードのよさ、というのも目上の方に対してはいいと思うの。「ヨックモック」や「小川軒」のレイズン・ウィッチなど、「大好き、うれしい、やっぱりおいしい！」と喜んでいただけたりして。
紀子 そうね。外国へのお土産にも園子はよく持っていくものね。レイズン・ウィッチも、10個入りの箱を２つ詰め合わせていただく、という贈り方もできるわね。ひと箱は召し上がっていただき、もうひと箱はどなたかへのお福分けに、という気持ちで。
2011.11.21(月)
text:Yoko Maenaka(BEAM)
photographs:Tamon Matsuzono
styling:Nao Fujiya
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※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。
この記事の掲載号
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