バルセロナの生ハムミュージアムであなたも生ハム通に!
スペイングルメの王道といえば、ワインと生ハム。特に生ハムは、最近でこそ日本でもよく見かけるようになったとはいえ、まだまだ日常的な食材とは言いがたく、「スペインに行ったら、おいしい生ハムをたくさん食べたい!」という方は多いはず。ところで、生ハムと一言で言っても豚の品種や製法、産地などによっていろんな種類があり、味わいも値段もさまざまなのだが、それぞれどう違ってどういう味なのかはっきり把握している人は、実はスペイン人でも意外に少ない。
「JAMÓN EXPERIENCE(ハモン・エクスペリエンス)」は、そういった生ハムの知られざるあれこれについて楽しく知ることができる“生ハムミュージアム”である。1階部分はショップとバル・カウンター、2階はバル・レストラン、そして地下1階がミュージアムスペースとなっている。
ミュージアムの入場者は最初にオーディオガイドをもらい、そのガイドの指示にしたがって展示スペースを進んでいくことになる。展示は映像とライティングを巧みに組み合わせたもので、それまで何もないと思っていた壁面に光が当たるとガイドの説明に合った展示が見えるようになったり、ホログラムで本物のイベリコ豚が目の前にいるように見えたりと、アトラクション感覚満載である。
文・撮影=坪田みゆき