Antica Fattoria La Parrina
アンティカ・ファットリア・ラ・パッリーナ
Tenuta Parrina テヌータ・パッリーナ
名家由来の農園に安らぎ マレンマの恵みを堪能
アンティカ・ファットリア・ラ・パッリーナは、マレンマとともに歩んできたアグリツーリズモ。オーナーのフランカ・スピノーラ侯爵夫人が、祖先から受け継いだこの地を守っている。
1930年、スピノーラ家はマレンマ沿岸で2000ヘクタールの領地を手に入れ、羊を飼い、チーズやワインづくりを始めた。しかし、国の政策により、土地の大半を失ってしまう。
残った所有地は490ヘクタール。狭まってはしまったが、それでも、果てまで見渡す広大な土地だ。丘陵地からティレニア海に届く大地には、ブドウやオリーブの木立、野菜畑、果樹園、花園や植物園、牧場などが点在する。
それらはすべて、オーガニックを追求するシステムを取り入れた農園だという。そこで採れた産物は、敷地内にあるワイン醸造所やチーズ工房などに集められ、新鮮なうちに加工される。
photo by Kinta Kimura
text by Masami Uwabo
coordination:Michiko Odaira
composition:Shojiro Yano