デザイン好きなら要チェック! バルセロナの最新ミュージアム

 2014年12月14日、バルセロナにまたひとつ新しい見どころ、「バルセロナ・デザイン・ミュージアム(Museu del Disseny de Barcelona)」がオープンした。長年にわたって再開発工事が継続しているグロリアス広場に、なんだか奇妙な形の建物が造られ始めたと思ったのが数年前。建築自体は2013年に完成しており、すぐそばの、これまた目立つAGBARタワーとのツーショットは、市民の目になじんだ風景となりつつある。

独特な形の外観。これがデザイン・ミュージアムにふさわしいかどうかは、賛否両論ある。すぐ後ろの円筒形のビルはジャン・ヌーヴェル設計のAGBARタワー。
「オープン(Obert)」の大きなサインが目に付く正面玄関。開館から約1カ月半は無料で公開された。

 この建物はDisseny Hub Barcelona(デザイン・ハブ・バルセロナ)と名づけられ、ハブというその名の通り、デザイン先進都市を自負するバルセロナがデザイン関連の機能をここに集約すべく造られたものだ。今回オープンしたデザイン・ミュージアムのほか、FAD(芸術・デザイン振興協会)やBCD(バルセロナ・デザインセンター)といった、デザイン活動を推進するための機関の拠点としてもすでに機能している。

上階からは、サグラダ・ファミリアが見える。地区の再開発工事でグロリアス広場の高架路が撤去され、見晴らしが良くなった。

文・撮影=坪田みゆき