フィレンツェの森にそびえる貴族の館

夕暮れどき、テラスガーデンから見上げるメインビルディング。

　ゲストの理想を叶える、真摯なホスピタリティも話題に。ゲストには専属のサービス･アンバサダーが付き、すべての要望に応える。チェックインとアウト、食事の時間や場所も希望次第。イタリアの醍醐味も多彩に用意。気球散歩やスーパーカーでのドライブ、ヘリコプターでヴェローナのオペラに駆けつけることも、夢ではない。

パッパル・ポモドーロ バジ リコのジェラートと鱈のタルタル22ユーロ

　食事はスターシェフ、カルミネ・カロ氏が迎えるダイニングで。ここでは地元伝統の味に革新を掛け合わせた料理が評判を呼ぶ。丘陵を見渡す庭にはタイの名門“デヴァラナ・スパ”も備える。今年、イル・サルヴィアティーノは各国で賞を獲得した。フィレンツェの極みが、またひとつ誕生したようだ。

photographs:Yuji Ono
realization&text:Satsuki Osawa
coordination:Michiko Odaira