ここ数年の食ブームで、「イギリスはまずい」という定説を打ち破らん勢いのロンドン。このブームに乗って、フード・マーケットもますます活況です。そこで、地元ロンドナーからも観光客からも愛されるフード・マーケットを、新旧とりまぜてご紹介しましょう。
まず、定番どころとして、グルメなロンドナーの間で絶大な人気を誇るバラ・マーケットから。「Borough Market」というスペルから、どうしても「ボロー・マーケット」と読みたくなってしまうところですが、「バラ・マーケット」が正解。ロンドン・ブリッジのすぐ南側にあり、その歴史は1755年にさかのぼるという、歴史あるインドア・マーケットです。扱っている食材の種類はロンドン一で、プロのシェフなど食に関わる業界の人々も、新たな食材を求めて頻繁に訪れる通好みのスポット。木曜日~土曜日の週3日のみオープンで、地元っ子、業界人、そして観光客が集中する金土は特に賑わっています。食材と並んで、パイやサンドイッチ、オイスターなど、その場で食べられるものもいっぱいです。
text&photographs:KazuyoYasuda(KRess Europe)