ロンドン一のショッピング街、オックスフォード・ストリートとリージェント・ストリート界隈では、黒い山高帽にスリーピースのスーツ、赤いネクタイの、まるでホテルのコンシェルジュかポーターかという姿の人々がちらほら。
胸にインフォメーションの「i」マークと、「Shop West End」という文字を見かけたら、彼らは「レッド・キャップ」チームの一員です。
日々、界隈にあるデパートの営業時間から、レストラン情報まで、買い物客、観光客からのさまざまな問い合わせに答えています。もともとは、2002年に地域の治安と環境の向上を目的として置かれた監視役チームで、街灯の故障や落書き、舗道の不整備、路上での違法取引、売春行為などを自治体や警察に報告する役割を担っていたのだそうです。
現在ではそれに加えてウェストエンド地域を訪れる週200万人の人々に、ショップ情報やレストラン情報など多様な地域情報を提供しています。
text&photographs:Kazuyo Yasuda(KRess Europe)