緑広がるフィレンツェの丘へ
暮秋の頃、みなさま秋の味覚は楽しまれましたか? ワインの名産地、イタリア、トスカーナには今年も葡萄がたわわに実りました。葡萄畑がワイン畑にみえるほど、ワイン大好きな私としては、その収穫が待ち遠しく、そしてどのように収穫されているかも興味深く、あるワイナリーへ見学に出かけました。
出かけたのはフィレンツェの隣町、インプルネータ。コッレ・フィオレンティーノ(フィレンツェの丘)とよばれるのどかな丘陵地帯で、広い空のもと、葡萄やオリーブなど、緑の畑がなだらかな丘にそって広がっています。その穏やかで伸びやかな景色は、目を癒し、そして心が大きく深呼吸したように、気持ちも癒してくれます。
右:オリーブと葡萄の畑が広がるコッレ・フィオレンティーノの眺め
この町の歴史は古くエトルリア時代までさかのぼるとされ、この地で採れる良質な粘土をもとに、テラコッタの生産で栄えました。町の中心地には中世の趣ある建物も残っており、中世に建てられたサンタマリア・ド・インプルネータ聖所記念堂の美しい建築は町の名所になっています。