旅のトレンドはどこでつくられるのか？ 毎年それが見事に生み出されるのがILTM(インターナショナル・ラグジュアリー・トラベル・マーケット)という、世界最大規模で開催される商談会だ。
2013年6月に上海で開催されたもようと、12月にカンヌで開催されるイベントの情報をお届け。
2013年6月に上海で行われたILTMが今度は、12月2日から4日間にわたりカンヌで開催される。カンヌはILTMのホームグラウンドともいうべき地。昨年は欧州を中心とした79カ国から数多くの出展者が集い、対するVIPバイヤーは1200人以上。小誌のように各国のジャーナリストも多数参加しており、ここでの動向が誌面のニュースや企画となって全世界に伝えられる。ILTMのなかで最も影響力の大きい、世界最大規模のイベントである。
会のハイライトでもあるライブインタビュー。重鎮オベロイの会長兼CEOに迫る
昨年参加したバイヤーのアンケートによると、関心が高いものの第1位は「質のいい魅力的なホテル」。彼らの9割が、そのまだ知らない滞在先を求めている。事実、ホテル業界のトップが情勢を語るライブインタビュー会場は座ることができないほど人で溢れていた。眩暈がするくらい数多い出展ブースから足を運ぶべき場所を絞り込むためもあるだろう。
円高基調のもと、インバウンドを狙って日本からの出展も多数
続いてバイヤーが興味を寄せるのは「ビーチリゾート」や「スパ」「サファリツアー」といった非日常空間。これらのニーズを受け、12月のカンヌはさらに盛況になることは間違いない。
