伝統を守りながら、新しい感性も自由に育んできた沖縄。そんな珠玉の物作りの素晴らしさを、より一層鮮やかに体感できるとっておきの空間へとご案内しましょう。

 おすすめの宿、カフェなどを4回に渡りご紹介。

 作家の世界観が現れた「芭蕉の家」は自然と一体化できるような感覚になれる宿です。


豊かな自然と同化した宿で木の温もりに身をゆだねる

◆芭蕉の家(ばしょうのいえ)
[南城市]

 本島南部、森に抱かれるかのように佇む平屋の一軒宿が「芭蕉の家」だ。駐車場から宿へのアプローチは実芭蕉(バナナ)に覆われ、宿の名の由来を知ることができる。

 この宿を手がけたのは木工作家の藤本健さん。“自分たちが暮らしたくなる”をコンセプトに、内装から調度品に至るまですべてを設計、施工した。

 ダイニングルームとベッドルームからなるシンプルな造りながら、使い勝手のいい細長いカウンター、動線を意識したスペースなど、宿泊者が利用しやすいよう細部にまで配慮が行き届いている。

 また、皿やカップなどの食器は、藤本さんの作品のほか、本島南部を拠点に活躍する陶芸家のもの。どれも自由に使用でき、自炊した料理を人気作家の器に盛り付ける、そんな贅沢なディナータイムに心が躍る。

 ベッドルームやダイニングに設けられたピクチャーウインドー、森を見渡すテラスなど、自然との一体感をたっぷり味わえるのもこの宿の醍醐味だ。

芭蕉の家(ばしょうのいえ)

※所在地非公開
客室数 1室
料金(1棟) 25,000円~(2名利用)
Instagram @bashounoie

Feature

沖縄の美意識を楽しむ
とっておきの空間4選

Text=Kazuhiro Ito
Photographs=Chotaro Owan
Edit=Shojiro Yano

この記事の掲載号

京都と沖縄 二つの美意識を訪ねて Beautiful Kyoto & Okinawa

CREA Traveller 2022 vol.2

京都と沖縄
二つの美意識を訪ねて
Beautiful Kyoto & Okinawa

定価1,350円 (税込)

詳しくは
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CREA Traveller 2022 vol.2
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在は異なる場合があります。