日本のマンションや一軒家は、とかく間取りが画一的になりがち。

 そこに実用性だけで選んだ家具を置くと楽しみが増えづらい……。

 雰囲気をガラリと変えてくれる“相棒家具”選びのコツをライフスタイルショップ「CIBONE」に教えてもらいました。


照明を味方につける

 昨今の日本の住宅では、ダウンライトなどの照明が備え付けられているので、すでに明るさは十分かもしれない。しかし、だからこそ、明るさだけでなく遊び心のあるものを取り入れることができる。

「目で見て安らぎを感じたり、くすりと笑えたりするものを。手軽に取り入れやすいですし、雰囲気づくりとしても照明は役立ちます」

Midori Kawano (ミドリ カワノ)

◆RGB-Light

 UFOのようなフォルムが面白いライトは、3色の光源が特徴。

「その名の通り、レッド、グリーン、ブルーを組み合わせているもの。専用のアプリで3色それぞれの配合を変えられるので、好みの色で光を楽しむことができます」

GRAND COBRA (グランドコブラ)

◆ゴーストライト

 ユーモラスなデザインが目を引くペンダントタイプ。

「電球とフレームだけのシンプルな形状。壁や天井に映る影が揺れるたびに、お化けが漂っているように見えます。子供部屋におすすめ」

Yukiko Morita (ユキコ モリタ)

◆PAMP SHADE

 なんと、本物のパンを使って作られている照明。

「廃棄されるパンを引き取り、中身をくりぬいて防腐剤を含んだ樹脂で固めています。遊び心抜群の造形なので、仕事用のデスクに置けば癒やしてくれるかも。名前にもクスッとさせられます」

2022.04.18(月)
Text=Kaori Hareyama
Photographs=Hirofumi Kamaya

CREA 2022年春号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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