「どういうことをやったらまたテレビに呼ばれるのかマジでわからない」

――テレビにしがみつかないようにしたことが、結果的にテレビにつながった。

屋敷:それは想像してなかった。ただ、マツコ・デラックスさんにしても坂上忍さんにしても、そんなにテレビにこだわってない雰囲気の人が番組に呼ばれてるイメージは2018年頃からありました。そういう時代なのかなってちょっと思ったり。

――「2021年の顔」インタビューの時に、屋敷さんが「どういうことをやったらまたテレビに呼ばれるのかマジでわからない」という話をされていて。手応えがあっても次呼ばれなかったり、何もできなかったと思ってもまた呼ばれたり、みたいな。あれから1年少し経って、お2人の中でその答えは見えてきましたか?

屋敷:いやぁ出てないですね。出てないし、どうやら先輩も出てないっぽい。

嶋佐:たしかにたしかに。

屋敷:みんなあんまりわかってないっぽい。だから数珠とか買うって(オードリー)若林さんも言うてましたし。

 

嶋佐:ライブなら自分たちでやってますし、数字も出るから分かるんですけど。テレビに関してはずっとわかんないままですよ。

屋敷:テレビのほうが「呼ばれる」という点でややこしいじゃないですか。そもそも自分らの番組がどうなったらもっとたくさんの人に見てもらえるかがまだわかってないんですよ。だから楽しくやるくらいしか考えてない。なるべく現場が楽しく。で、来てもらった人も楽しかったと思ってもらいたいっていうのはめちゃあります。

嶋佐:「自分たちが絶対こうしよう」っていうよりは全体的に番組が盛り上がってたり楽しかったりしたらいいじゃんって。

――そういう気持ちになったのはいつくらいですか?  自分たちの見え方より全体が盛り上がることを求め出したのは。

屋敷:ずっとなんとなくそんな感じでしたけど、一個きっかけとしてはYouTubeをやるようになったことですかね。俺らのチャンネルに他の芸人さんが来てくれて、おもしろいことを言ってくれるってすごいありがたいじゃないですか。その延長線上でテレビも考えるようになった。自分たちの番組に来てくれてる、楽しいことを言ってくれてるっていう感謝はYouTubeの癖がついてる。それが正しい感じがするんです。いつしかそれが「呼んであげたぞ」みたいな雰囲気になっていくのはいやなんですよね。

2022.02.03(木)
文=西澤 千央