お城を堪能した後も城ガールのお楽しみは続く

16世紀末から17世紀初頭にかけて築かれたとされる松本城の天守は、国宝にも指定された松本市のシンボル。太鼓門や黒門、月見櫓、また、近くにある松本市立博物館なども見逃せない
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 お城をじっくり堪能した後も、城ガールのお楽しみは続く。充実したタウン案内を参考に、城下町を散歩したり、地元の名物に舌鼓を打ったり、休日をたっぷりエンジョイしよう。加えて、和の雰囲気に満ちたおすすめの宿情報も掲載しているから、小旅行をプランニングするにはぴったりだ。

 鶴ヶ城では会津戦争をしのびつつ伝統工芸に親しみ、松江城からはローカル電車に乗って出雲のパワースポットへと足を延ばし、仙台城と白石城では伊達正宗とその忠臣・片倉小十郎の絆を確かめ、上田城を訪れた後は真田幸村のふるさととゆかりの古湯へと赴く……。その他にも、松本城、金沢城、彦根城、二条城、姫路城、竹田城、熊本城と、全部で13の名城が登場する。歴史好き、城好きならたまらない旅が満載なのだ。

 そして、番外編として収録されているのが、江戸城と徳川将軍ゆかりの地をめぐる日帰りコース。知っているようで知らないこのコースには、まさに灯台下暗しといった感がある。新しい意外な発見が多く、なかなかに面白い。

「お城めぐりのための基礎用語解説」、「出発前に覚えておきたい豆知識」など、城ビギナーに優しい入門コラムも掲載されているから、新人歴女にはもってこいの一冊といえるだろう。一方、コアな城ガールに向けたページ作りも怠りない。あの浅井三姉妹が生まれた急峻な山城、小谷城におけるトレッキングさながらの城めぐり指南は、ワンランク上の城ガールを養成してくれそうだ。

 この週末は、このガイドブックとともに、お城の魅力を知る旅に出てみては?

『城ガール 1泊2日で大充実のお城めぐり』
歴史魂編集部 編
発行 アスキー・メディアワークス
定価 ¥1470
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2013.05.24(金)