新しいホテルのマスコット
テディベアは、乳幼児の玩具としてのみならず、癒やしの人形としてコレクターも多数存在するなど、子どもから大人まで幅広い人気を博すぬいぐるみである。
「ホテル日航奈良」では、このたび、癒やしの空間であるホテルのマスコットとしてテディベアを販売することになった。この企画を実施するに際しては、実に奈良らしいオリジナルのアイデアが盛り込まれている。
今回、同ホテルがコラボレーションを行ったのは同じ奈良県の吉野町にある金峯山寺。
同寺院は、約1300年前、修験道の開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)によって開かれた金峯山寺修験本宗の総本山である。多くの国宝や重要文化財を擁し、2004年には、「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産にも登録されている。山伏にとっては中心的な道場でもあり、この寺がたたずむ吉野山では、独特の装束に身を包んだ山伏の姿を目にすることも多い。
テディベアの名は「くまぶしくん」。頭上にのせた頭襟(ときん)や肩から掛けた結袈裟(ゆいげさ)、法衣である鈴懸(すずかけ)、腰に付ける引敷(ひっしき)など、いわゆる山伏装束を身にまとったかわいい姿は、見た途端に誰もが目を細めてしまいそうだ。
定価は、1個¥1000。ホテル日航奈良および金峯山寺のみで販売する限定品となる。