グローバルスタンダードに
和の心を配したもてなし
1973年、ニューヨークに日系初のホテルとして誕生した「ザ・ホテル キタノホテルニューヨーク」。
2013年には開業40周年を迎え、今なお世界中から多くのゲストに愛されている由緒あるホテルだ。
そんな歴史と伝統を持つ「ザ・ホテル キタノホテルニューヨーク」と対をなすホテルが、2019年春、東京にグランドオープンした。
それが日本の新しいエレガンスを提供することをコンセプトにした、その名も「ザ・キタノホテル東京」。前身は日本初のアパートメントホテル「北野アームス」である。
館内の設えは“和敬清寂”の精神が息づき、和のゆかしさが感じられる空間だ。
例えば、建物の中心にある孟宗竹のアトリウム、茶室を兼ねたティーラウンジなどに、その風情が強く表れている。
暮らすような滞在を提案する客室は、日本の四季を表現し、温かみのあるインテリアを基調にした全72室。
スタンダード(スーペリア)からレジデンシャルタイプまで、ルームタイプは多彩。
8階はプレミアムフロアで、ワンランク上のサービスが用意されている。
全室に共通するのは、ミニバーと一体になった広いカウンター、バスタブとシャワーエリア分離型の広々としたバスルームなど、利便性と快適性を追求した空間造りだ。
バスルームには深めのバスタブとレインシャワーを備え、さらに今治タオル、イギリス“ミラー・ハリス”を採用するなど、バスアメニティにも細やかなこだわりが。
充実したステイを彩るダイニングや、ホテルでは珍しい鍼灸整体院をはじめとするウェルネス施設も個性的なラインアップなので、ぜひチェックしたい。
合計で7つの星を持つスペイン・カタルーニャ料理の「レストラン サンパウ」と、旬の食材を縦横に使いこなす江戸前鮨「蔵六雄山 平河町」の2軒は、ともに世界中のグルマンの舌をうならせる名店だ。
また、ルーフトップのクラブラウンジ「キタノアームスラウンジ」のテラスでは季節の花で四季を味わい、オールデイダイニングを兼ねた「ティーラウンジ 佳風」では折々の書画によって季節の移ろいを感じられるのも魅力のひとつ。
ダイニングとウェルネス施設は、いずれもビジター利用が可能(要予約)。
都会の隠れ家と呼ぶにふさわしいラグジュアリーブティックホテルで、ワイランク上の滞在、あるいは至福の大人時間を体感したい。
ザ・キタノホテル東京
所在地 東京都千代田区平河町2-16-15
電話番号 03-3288-0015(代)
https://www.kitanohotel.co.jp/tokyo
文=立花奈緒(ブレーンシップ)