ハイド・パークに隣接する、ケンジントン・ガーデンズのなかにある宮殿が、ダイアナ元妃が暮らした場所として有名なケンジントン・パレス。

 1200万ポンドを費やし、2カ月におよぶ改装工事が行われ、3月26日に再オープンしたばかりです。

新しい入口側に並んでパレスをバックにしたハウス・スタッフたち

 今回の工事では、劇場のセットを製作する会社が、宮殿内にさまざまなインスタレーションを設置。訪れる人がインタラクティブに楽しめる要素を盛り込んで、エンターテインメント性の高いスポットに生まれ変わりました。

クイーンズ・ステート・アパートメントには、天井に映し出される影絵調のアニメを見て楽しめる一角も

 宮殿の一部、プライベート・ウィングは、いまでも王室メンバーの住居として使われていますが、メインの建物にあるキングズ・ステート・アパートメント、クイーンズ・ステート・アパートメントほかが、一般に公開されています。

 入口の正面にあたるホールは、公開されている4つのエリアすべてにアクセスできる、いわば宮殿の中心に当たる部分で、ここには赤いジャケットを着た2~3人のハウス・スタッフがいて、なにを見たいのかによって、方向を案内してくれます。

 向かって右側の廊下の突き当たりを上がるとクイーンズ・ステート・アパートメント。ここには、女王の寝室、クロゼット、ダイニング・ルームなどがあり、窓際のベンチに腰を掛けると、当時のお話を語る声が壁から聞こえてくる仕掛けがあります。

小さな王子の誕生日パーティーの飾り付けがなされたクイーンズ・ステート・アパートメントのダイニング・ルーム

<次のページ> 左側は王の寝室や書斎キングズ・ステート・アパートメント

text&photographs:Kazuyo Yasuda(KRess Europe)