ホーチミンから水中翼船で約1.5時間の、近郊の街ヴンタウは、週末になるとサイゴンっ子が遊びに出かける近場のビーチリゾートとなっている。

 リゾートといっても正直、“熱海の海水浴場”といった雰囲気だが、潮の香りがただよい、海がきらめくビーチにでると、ホーチミンの喧騒とはかけ離れた、のんびりとした時間が包んでくれる。

ビーチには、海を楽しむローカル家族連れの姿も

 ヴンタウへのアクセスは、ホーチミンの中心部、マジェスティックホテルの向かいにある、サイゴン川の船着き場から毎日出ている水中翼船が便利。

 毎朝6時30分から夕方16時30分まで30分~1時間おきに運航しており、料金も大人20万ベトナムドン(土・日・祝25万ベトナムドン)とリーズナブル。その場でチケットを購入すれば、すぐに出発できる。

 ヴンタウは半島となっており、メインとなるビーチは東と西の2カ所。

デパートも併設するインペリアルホテル。室内は一貫してクラシックな造り

 しかし船着き場のある西岸のフロントビーチは漁港として使われているため、白砂のビーチを求めるのなら、半島の東岸にあるバックビーチがおすすめだ。バックビーチ沿いを走る広い1本道沿いにはホテルが点在。

ビーチに面したプール。規模は大きくないものの、プライベートビーチもある
プールサイドのレストランでいただく、絶品シーフード

 なかでもこの街唯一の5つ星ホテル「ザ・インペリアル・ホテル(The IMPERIAL Hotel)」は、周囲のホテルとは一線を画した豪華さで、全室がデラックス以上。宮殿系の豪華な内装に加え、ビーチフロントにはプールやスパ、地元で獲れる新鮮な魚介を使ったシーフードレストランを備え、ちょっぴり優雅なリゾート気分を盛り上げてくれる。

 また、バックビーチ沿いにはゴルフ場もあり、朝はゴルフを楽しみ、午後はプールサイドでまったり読書にふける、そんな滞在にもぴったりだ。

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text&photographs:Noriaki Sugita