パーソナルなサービスも
洗練を重ねて

左:ティーセットはリチャード ジノリ。プライベートツアーにより、ジノリの工房を訪ねることもできる。
右:バスアメニティは香りの芸術家、ドットール・ヴラニエスにオーダーしたオリジナル「JKアンブラ」。アンバーをベースにした香りに人気が集まり、販売も始めた。

 パーソナルなサービスも洗練を重ねた。スタッフは控えめに距離を保ちながら、さりげなくゲストを見守り、要望にはきめ細かく応える。特別なネットワークを駆使して、未知のフィレンツェへと誘うオリジナルツアーも多岐にわたり、ここでの楽しみは尽きない。

左:レストランのメニューより、野菜のタルタル(23ユーロ)。アボカド、青リンゴ、ラディッシュをアーモンド風味のマヨネーズソースで和えて。
右:ホームメイド・ティラミス(15ユーロ)も軽やか仕立て。

 心地よいサービスを受け、ホテルへの親しみは募る。古都を巡った一日の終わり、ここに戻れば安堵感が湧く。これこそがJKプレイスの真価なのだ。

1階の「ブレックファスト・ルーム」では朝食のビュッフェに始まり、カナッペや飲み物などが無料でサービスされる。まさに自宅にいるような気分にさせるシステムも、このホテルが始めたもの。

J.K. Place Firenze
(JKプレイス・フィレンツェ)

所在地 Piazza Santa Maria Novella 7, Firenze
電話番号 055-2645181
客室数 20室
料金 500ユーロ~
http://www.jkplace.com/

撮影=小野祐次
取材・文=上保雅美
コーディネイト=大平美智子