ナチュラル派女子は知っておきたい！
「BIO」大国チェコの三大ブランド

材料は国産にこだわり
昔ながらのレシピを再現！

 チェコに多くあるナチュラルコスメブランドのなかでも、徹底的に自然にこだわる、そしてまだ海外ではあまり知られていないのが「Havlíkova Přírodní Apotéka(ハブリークの自然派の薬屋さん)」です。

 1920年代、薬剤師でもあり人文科学者でもあったカレル・ハブリーク氏は、17世紀までさかのぼる伝統ある自然派のレシピに基づいたコスメの製造を始めました。「自然そのものが持つ力が最高の薬である」をモットーに、自らが収集した健康によい自然素材を用いた商品が当時、大いに評判をよんだといいます。

 現在、彼の孫娘さんの協力を得て、昔ながらのナチュラルコスメを復刻。「ハブリークの自然の薬屋さん」の名前で、ただいまチェコ国内で大人気となっています。

忠実に17世紀のレシピに基づいて作られたクリーム。

 プラハ市内には現在3店舗あり、プラハ1区のJilská(イルスカー)通りのお店がいちばん品揃えが充実しています。店内は自然の薬草の香りに溢れ、店内に入った瞬間、心身がリラクゼーションへと誘われます。乾燥させたハーブが天井からぶら下がり、やはり目を惹くのは、カラフルな石鹸。

自然派石鹸はチェコでも大人気！ 子供用の肌に優しい石鹸もおすすめです。

 お値段も1個150コルナ(約650円)と、比較的リーズナブルでお土産にも最適です。

 乾燥肌でお悩みの人には、バームもおすすめ。「Havlíkův přírodní zázrak(ハブリークーブ・プシーロドニー・ザーズラーク)」は、敏感肌でも使用でき、疲れた肌の再生を促進してくれます。もちろん原材料はすべてBIOなので安心。ヨーロッパの冬は特に乾燥が激しいため、これでしっとり肌を保ちたいものです。

お店のイチオシ商品「ハブリークーブ・プシーロドニー・ザーズラーク」。

 「Klálovska snídaně(クラロフスカー・スニーダネェ)」という名の朝用パックも人気です。日本語に訳すと、なんと「王室の朝食」！ 顔に塗って3分ほどしてから洗い流せば、お肌はしっとりすべすべ。朝からお姫様のようにリッチな気分で、お肌の調子を整えてくれますよ。

これが王室の朝食、「クラロフスカー・スニーダネェ」。

 そのほか、オイル、ハンドクリーム、バスソルトなどなど、ラインナップは豊富。プラハから車で1時間ほどの場所に自家農園を所有しており、ハーブをはじめとした素材を育てているそうです。きちんとした材料を用い、きちんとした製法で作られているので、自分用はもちろん、どんな方にプレゼントしても喜んでもらえるはずです。

店内は狭いですが商品数は充実。店員さんもとってもフレンドリーです。

 日本でもじわじわとその実力が知られてきたチェコのナチュラルコスメ。他国の同じような商品に比べるとリーズナブルな価格設定なのも嬉しいところですね。ぜひお試しの価値ありです！

文・撮影＝クレメントゆみ子