加賀のお正月に欠かせない縁起菓子って?
1624年創業の温泉宿を2015年にリニューアルし、伝統工芸や加賀文化と新しい感性が融合する「星野リゾート 界 加賀」。ここでは加賀伝統のお正月が楽しめる。
加賀地方のお正月に欠かせないのが縁起菓子。江戸時代から親しまれているおみくじ入りの遊び菓子「辻占」や、加賀藩主・前田家の家紋である剣梅鉢をかたどった「福梅」、打ち出の小槌の形をした煎餅の中に砂糖菓子や人形の入った「福徳」など、さまざまな縁起菓子を週替わりで部屋に用意。伝統の加賀水引の初春飾りとともに、新年を祝おう。
加賀にはいまもさまざまな伝統工芸が息づいている。九谷焼もその代表的なものだが、ここでは九谷焼の陶板でできた絵馬の絵付け体験も。若手作家の夫妻が指南してくれるので、初めてでも楽しめる。オリジナルの絵馬で、新年の願掛けというのもいいかもしれない。
勇壮な舞いと、豪華で大きな獅子頭、巨大な蚊帳が特徴の伝統芸能、加賀獅子。獅子舞はもともと魔除けや無病息災を願って舞われ、獅子に頭を噛まれるのは「噛みつく=神がつく」という縁起かつぎも。界 加賀では毎晩、加賀獅子が舞われるが、冬限定で獅子舞の演舞後に加賀獅子が頭を噛んでくれる。
界 加賀は1300年続く山代温泉にあるが、その山代温泉の「古総湯」で開運を狙おう。古総湯は明治時代の総湯を復元した、加水なしの100%源泉の共同浴場。早朝の一番風呂に行くと、薬王院温泉寺で祈祷した「一番札」を授かることができる。
星野リゾート 界 加賀
所在地 石川県加賀市山代温泉18-47
電話番号 0570-073-011(界予約センター)
http://kai-ryokan.jp/kaga/
さまざまな運気を呼び込む星野リゾートの開運旅。新春の縁起かつぎにいかが?
文=榎本市子