旧市街で見つけたアートの源流

 モントリオールのもうひとつの見どころといえば、「ヴュ・モンレアル」とも呼ばれている旧市街。市庁舎の前から旧港に続くジャック・カルティエ広場を挟む、ノートルダム通りとサン・ポール通りがメインストリートだ。

 バロック様式のモントリオール市庁舎やノートルダム大聖堂、銀のドーム屋根が目印になるネオ・クラシック様式のボンスクール市場など、石畳の街を散策していると、重厚な石造りの歴史的建造物をそこかしこで目にできる。

 ローカルや多くの観光客が訪れる人気スポットだけに、周辺にはショップのほか洒落たレストランやカフェも数多い。日中はもちろん、建物が美しくライトアップされた夜の街はノスタルジックな気分にさせる。モントリオールのアートの源流を辿れば、この街をより深く理解できるはずだ。

◆ Notre-Dame Basilica(ノートルダム聖堂)

高さ77m、幅41mの壮大な聖堂。ブルーの祭壇やモントリオールの歴史をモチーフにしたステンドグラスは見逃せない。

 1829年に建築されたネオ・ゴシック様式のバジリカ聖堂。コバルトブルーの照明に浮かび上がる黄金の祭壇は、あまりの壮麗さに畏敬の念すら抱かせる。7000本ものパイプを使用した世界最大級のパイプオルガンは必見だ。

 祭壇の奥にはモントリオール出身のセリーヌ・ディオンが結婚式を挙げたサクレ・クール礼拝堂がある。こちらもお見逃しなく。

後方にサクレ・クール礼拝堂が。

Notre-Dame Basilica(ノートルダム聖堂)
所在地 110 Rue Notre-Dame Ouest, Montréal 
電話番号 514-842-2925 www.basiliquenddm.org
開館時間 8:00~16:30(土曜 ~16:00、日曜 12:30~16:00)
休館日 無休
料金 5カナダドル

※掲載された情報は2016年11月現在のものです。
※記載の休日のほか、クリスマス、年末年始などに休む施設もあります。

建国150周年を迎えるカナダ三大都市を巡る旅

モントリオールはカナダ第二の都市。歴史的建築物と近代的な高層ビルとが調和する。トロントはオンタリオ州の州都。金融センターとして発展を遂げ、世界的スケールの劇場が数多い。バンクーバーは海と山に囲まれた港湾都市。気候も温暖で自然と共生するオーガニックライフが定着している。三大都市の魅力に迫るスペシャル企画。

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【取材協力】
カナダ観光局

http://canada.jp/

撮影=橋本 篤
取材・文=粂 真美子
コーディネイト=横田織部/pla-net inc.
地図制作=シーマップ
取材協力=カナダ観光局