改修を手がけたのはエリザベス女王の甥

アフタヌーンティーは90日前の朝9時からオンライン予約がすぐ満杯になる人気だが、宿泊客は優先予約可。ローラン・ペリエ1杯付き 68ポンド。

 格調高いのは確かだが、クラリッジスに刻まれた逸話は微妙にユーモラスで、華麗なるアールデコ内装やティールームの心地よいざわめきに気圧されるような重苦しさはない。エリザベス女王の甥で近年、客室などの改修を手がけたデザイナー、デヴィッド・リンリー曰く「子どものころ、クラリッジスに連れて行ってもらうのはご褒美のようだった」とか。英国の歓喜とともにある祝祭的モニュメント、それがホテル最高峰のクラリッジスだ。

左:メインダイニング「フェラ」はモダン英国料理で、シェフのサイモン・ローガン所有の菜園から有機野菜とハーブを収穫、旬にこだわって調理。
右:赤い仔牛のタルタル、ポーチした牡蠣と林檎とコールラビ添え 18ポンド。3皿コース約70ポンド~。
左:入り口は目立たないがアールデコ内装に加え、ラリックなどアンティークグラスでカクテルを楽しめるバー「フモワー」。
右:トロピカル・モーニング・グローリー 17ポンド ビー・ポレン・クラスタ 19ポンド。いずれもエキゾチックな甘さが心地よい。

CLARIDGE'S(クラリッジス)
所在地 Brook Street, London W1K 4HR
電話番号 020-7629-8860
客室数 197室
料金 デイヴィス・ペントハウス 7,800ポンド~(5泊以上)、スイート 2,000ポンド~、デラックス・キング・ルーム 700ポンド~
URL http://www.claridges.co.uk/

【レストラン】
●フェラ・アット・クラリッジス

営業時間 12:00~14:00、18:30~22:00
●フォイエ アンド リーディング ルーム
営業時間 7:00~23:00
※アフタヌーンティーは14:45~17:30の間に8回、HPで90日先まで予約可
●フモワー
営業時間 12:00~翌1:00(日曜~24時)
※予約不可

Photo=Yuji Ono
Text=Kazuhiro Nanyo
Coordination=Mihoko Ogawa-Higgins
Special Thanks=VisitBritain