チャオプラヤー川のほとりに広がる閑静なリゾート

チャオプラヤー川から望むアナンタラ・バンコク・リバーサイド・リゾート&スパ。

 バンコクに4軒を展開しているアナンタラ・ホテルズ・リゾーツ&スパ。それぞれ魅力が異なるのだが、今回クローズアップしたいのは、フラッグシップ・リゾートの「アナンタラ・バンコク・リバーサイド・リゾート&スパ」。2015年1月の全面改装を経て、装いも新たに再デビューを果たした。

アナンタラ・バンコク・リバーサイド・リゾート&スパとして生まれ変わったのは2015年だけれど、建物としては歴史があるため、ガーデンの緑が豊か。

 チャオプラヤー川の河畔に広がる11エーカーの敷地に、3棟のホテルウィングをレイアウト。総客室数は408を数えるが、どこか落ち着きが感じられる。ゲストルームから見下ろす雄大な川の眺めや、ガーデンを彩る花々や大樹、そして水面きらめくスイミングプールなどを目にしていると、ここがバンコクの中心地であることを忘れてしまいそう。館内全体が穏やかな静けさに満ちている。

 チャオプラヤー川に面したホテルの桟橋からは、スカイトレインのサパーンタクシン駅とナイトマーケットの「アジアティーク・ザ・リバーフロント」まで、無料シャトルボートが運航し、バンコクの街でアクティブに遊ぶにも好都合だ。

タイの伝統的なモチーフを取り入れつつ、重厚感のあるベッドルーム。
アナンタラ・リバーフロント・スイートのリビングルーム。

 ゲストルームとスイートは7タイプ。それぞれにタイの伝統様式がモチーフに取り入れられている。ウッドのフロアなど、自然の建材を使い、ぬくもりが感じられるデザイン。ありがたいのは、室内に用意されたスマートフォン。バンコクの街歩きの情報収集はもちろん、日本への国際通話も無制限に利用できる。

文=古関千恵子
撮影=峯竜也