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COLUMN
純文学、エンタテインメント、ノンフィクション、自叙伝、エッセイ……。あの本に込められたメッセージとは?執筆の裏側とは? そして著者の素顔とは? 今、大きな話題を呼んでいる本を書いた本人が、本音を語ります!
直木賞受賞作『ファーストラヴ』 著者・島本理生さんにインタビュー
本作で159回直木賞を受賞した島本理生さんへの著者インタビュー。島本さんは本書の取材で、地方都市や関西方面にまで殺人事件の傍聴にでかけ、臨床心理士によるカウンセリングも体験した。
2018/08/06
娘が綴る破天荒な父親のライフストーリー 『生きるとか死ぬとか父親とか』
作詞家、ラジオパーソナリティ、コラムニストであるジェーン・スーの最新エッセイ集の題材は、父だ。父のライフストーリーを綴った『生きるとか死ぬとか父親とか』は、娘と父が膝を突き合わせた約2年間のドキュメントでもある。
2018/07/01
韓国文学界の期待の星による“祈りの書” ファン・ジョンウン『野蛮なアリスさん』
韓国の名だたる文学賞を総なめにしているファン・ジョンウンの新刊『野蛮なアリスさん』。不動産バブルに狂奔したかつての韓国社会を背景に、アリシアと彼の弟を待ち受ける運命を、社会がもたらしたものとして描く。
2018/05/28
全篇がガール・ミーツ・ガール 王谷晶の『完璧じゃない、あたしたち』
「女の人達がホッとひと息つけるようなフィクションにしたかった」という王谷晶の『完璧じゃない、あたしたち』。グッとくるタイトル揃いの23篇全てが、ガール・ミーツ・ガール“縛り”で編まれた短篇集だ。
2018/05/05
あるある感いっぱいの結婚小説 小野寺史宜の『それ自体が奇跡』
相談もなしにいきなり「本気でサッカーをやる」と言い出した夫の行動から、妻も何かを感じ取り、少し前に出る自分に変わっていく――。結婚3年めの夫婦に訪れた危機を描く、小野寺史宜さんの新作小説『それ自体が奇跡』をご紹介。
2018/03/28
「女の子のことばかり」になっていった 東山彰良の自己最長タイトル短篇集
東山彰良の『女の子のことばかり考えていたら、1年が経っていた。』。自己最長23文字(!)のタイトルが内容を如実に表している最新刊は、大学生の「有象くん」と「無象くん」が主人公の連作短篇集だ。
2018/02/06
地方女子の本音とまちづくりの本質に迫る 山内マリコの『メガネと放蕩娘』
『メガネと放蕩娘』は、地方都市に生きる女の子たちの閉塞感を描いて共感を得てきた山内マリコさんの、最新作にして新境地の一冊。女性や地域の人々の変化を描きつつ、まちづくりの本質にも迫った、社会派エンタメ小説だ。
2018/01/03
読み手を翻弄するたくらみに満ちた 古谷田奈月の連作短篇集『望むのは』
『望むのは』の主人公は、高校1年生の女の子・松浦小春。隣の家のお母さんは、ゴリラだ。隣人の中に動物がいる世界で小春が葛藤する様子は、王道の青春小説のオーラをまとって見える。ところが……ラストで本格ミステリーへと変貌する!
2017/12/01
自死遺者の心情を追った意欲作 高橋弘希の『日曜日の人々』
社会問題になっている現代のさまざまな病理と、身近な人に死なれてしまった〈自死遺者〉の心情を追った、高橋弘希さんの『日曜日の人々』。問題を抱える人々の内面が、見てきたかのようにリアルに描かれている。
2017/11/05
“社会全体での子育て”をシミュレート 小説『キッズファイヤー・ドットコム』
子育ては、実の親や親族がするもの。そんな常識を打ち壊し、社会全体で子育てすることはできないか? 海猫沢めろんは『キッズファイヤー・ドットコム』の表題作で、その発想を具現化してみせた。
2017/10/04
蚕と男と運命にからめとられた女の物語 谷崎由依の『囚われの島』
「何年も前から、日本の近代化を支えた養蚕について書きたいと構想していました」という谷崎由依の新刊『囚われの島』。ひと組の男女の夢につながる過去と、そこから紡がれる未来を描き、はかない女性の力強い生き方に光を当てた幻想的な長篇だ。
2017/09/02
盲人ランナーと伴走者の人間関係を描く 朝倉宏景『風が吹いたり、花が散ったり』
視覚に障害のある人たちのマラソン──盲人マラソンから着想を得た、朝倉宏景の長篇『風が吹いたり、花が散ったり』。視覚障害のあるランナーのさちと19歳のフリーター・亮磨の関係を軸に進む物語だ。
2017/08/02
少女たちだけの王国で育まれる物語 松浦理英子の『最愛の子ども』
私立玉藻学園高等部二年四組で、パパ、ママ、王子様という配役を与えられた、日夏、真汐、空穂。少女たちだけの王国で紡がれるロマンスの行方は。松浦理英子さんが、最新長篇『最愛の子ども』について語る。
2017/07/04
一人が二人になる気配を詳細に描いた『やめるときも、すこやかなるときも』
18歳の時の初恋が原因で毎年12月になると声が出なくなる須藤壱晴と、「重い」恋愛観の持ち主、本橋桜子。そんな二人が心を急接近させていく、窪美澄の『やめるときも、すこやかなるときも』は、“一人が二人になる小説”。
2017/05/22
人生の最後に食べたいものを作家に問う オカヤイヅミ『おあとがよろしいようで』
人生の最後に食べたいものは何? 飲み会の席などでときどき話題に上り、盛り上がるそのテーマを、オカヤイヅミさんが15人の人気作家たちに聞いて回ったコミックエッセイが『おあとがよろしいようで』だ。
2017/05/01
オスカー・ワイルドに真剣勝負を挑んだ原田マハの『サロメ』
アート小説の可能性を切り開いてきた原田マハの最新作『サロメ』。戯曲〈サロメ〉に挿絵を描き下ろした画家ビアズリーこそ、「真の作者」ではないか? たった一度きり、奇跡のコラボレーションが成立した背景を探る。
2017/03/20
女ひとりの生活の豊かさを教える 綿矢りさの『私をくいとめて』
『私をくいとめて』の主人公は、もうすぐ33歳になる黒田みつ子。女性がひとりで生きていくことをテーマにした小説は、ひっそりとした孤独を託つものになりがちだが、本書はそんな古くさい孤独のイメージを塗り替える。
2017/02/15
東京にしかいない人種を書ききった 山内マリコの『あのこは貴族』
代々続く東京生まれ東京育ちの家系に生まれた、筋金入りのお嬢様・華子と、北国の漁港の街出身の美紀。出会うはずのなかった2人がひとりの男を挟んで出会う『あのこは貴族』を書いた、山内マリコの本音とは?
2017/02/03
異世界への入口をそっとのぞき見る 旅情奇譚、森見登美彦の『夜行』
夜。祭。異世界への入口。おなじみのモチーフが13年の熟成を経て結実した、森見登美彦さんの『夜行』は、のっけから、不気味さと不可解さが入り交じる夜の暗さや、不安を覚える雰囲気を漂わせて進む。
2017/01/02
科学に潜む“人間臭さ”を小説で読む 元研究者・伊与原新の『ブルーネス』
「科学の研究者達は、東日本大震災に対してどんな思いを抱いているのか。そこを知りたい、書いてみたいと思った」――地球惑星物理学を専門とする研究者から、小説家へと転身を遂げた伊与原新。新作では、海の世界へと想像力をダイブさせた。
2016/12/04
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