板橋区は、令和7年10月4日(土)、明治9年(1876年)に日本初の官営火薬工場として設立された国史跡「陸軍板橋火薬製造所跡」を特別公開します。



「陸軍板橋火薬製造所跡」(板橋区加賀一丁目)は平成29年に国史跡に指定されました。板橋区は、近代化遺産を保存活用した都内初となる史跡公園として、「板橋区史跡公園(仮称)」の令和11年度のオープンに向けて整備を進めています。


史跡公園イメージパース

この度の一般公開は、「全国近代化遺産活用連絡協議会」と文化庁が実施している「近代化遺産全国一斉公開」の一環として行われるもの。我が国の近代化に貢献した近代化遺産の魅力を広く区民に伝えるとともに、史跡公園のオープンへの機運を醸成することがねらいです。

昨年度の一斉公開は、事前申込不要の自由見学形式として初めて開催し、総勢700名を超える方が見学に訪れるなど大盛況でした。今年度は公開時間を拡大し、学芸員による解説を行うとともに、区と「地域活性化等に関する包括連携協定」を締結しているご縁から、モスバーガーのキッチンカーが初登場。貴重な近代化遺産が、歴史好きの方も含めた多くの方の知的好奇心を刺激するとともに、親子やご家族でも気軽に楽しめるイベントとなっています。


昨年度の特別公開の様子

キッチンカーの登場でお腹も大満足間違いなし!

イベント概要

令和7年10月4日(土曜日) 午前10時から午後4時まで(最終入場は30分前まで)

東京都板橋区加賀一丁目7番(旧理化学研究所)、8番(旧野口研究所)

※事前申込は不要です。

※雨天の場合は中止(中止の場合は事前にホームページやSNSでお知らせします)



アクセス

- 都営三田線「板橋区役所前」駅徒歩15分、「新板橋」駅徒歩10分
- JR埼京線「十条」駅徒歩15分、「板橋」駅徒歩15分
- 国際興業バス「東板橋体育館入口」徒歩5分

スケジュール

※最終入場は午後3時30分まで

国史跡にまつわる歴史

明治9年(1876)、加賀藩下屋敷平尾邸の跡地に、陸軍省が国内初の官営火薬工場として板橋火薬製造所を建設しました。

殖産興業政策の中で生まれた板橋火薬製造所は、終戦まで約70年間、火薬の生産、研究における中心的な役割を担いました。

敷地は50万平方メートル に拡大し、数百の建物・施設が存在していました。

戦後、火薬製造所が閉鎖されると、敷地は大蔵省の管理となり、民間企業の工場、学校、研究所(野口研究所、理化学研究所など)が入居しました。

近年、加賀地域では再開発事業が進み、戦前の遺構はわずかとなりましたが、歴史的建造物や遺構が残っていた加賀公園、旧野口研究所、旧理化学研究所の敷地が、平成29年(2017)国史跡に指定されました。

史跡は、国内でも珍しい火薬製造に関する近代化遺産として注目されています。


加賀公園

旧野口研究所

旧理化学研究所

近代化遺産全国一斉公開とは?

近代化遺産とは、幕末から第2次世界大戦期までの間に建設され、我が国の近代化に貢献した産業・交通・土木に係る建造物のこと。

全国一斉公開は、近代化遺産の魅力を体感し、日本の近代化の歩みを振り返るために、全国の近代化遺産を一斉に公開する事業で、毎年10月20日(近代化遺産の日)を中心に、全国近代化遺産活用連絡協議会と文化庁が実施しています。

担当部署

板橋区教育委員会事務局史跡公園担当課 03-3579-2664

※上記内容はプレスリリース時点の情報であり、現在の事業内容と異なる場合がありますのでご注意ください。

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