インターンシップ等の参加率(85.3%)・参加社数(5.2社)はともに過去最高水準。3月以降のエントリー予定社数は前年より3.1社減少し8.0社。学生が就職活動を終えたい時期は例年と変わらず6月が最多

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2026年卒業予定の全国の大学生・大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2026年卒 大学生広報活動開始前の活動調査」の結果を発表しました。



TOPICS

- インターンシップ・仕事体験の参加率は85.3%、平均参加社数は5.2社となり、ともに過去最高水準【図1、2、3】
- 3月以降のエントリー予定社数は前年より3.1社減少し10社を下回る8.0社に【図4、5、6】
- インターンシップ等の選考を通過しなかった場合、「採用選考に参加しない」という学生は半数以上【図7、8】
- 就職活動を終えたい時期のピークは例年と変わらず6月【図9、10】

【調査概要】

インターンシップ・仕事体験の参加率は85.3%、平均参加社数は5.2社となり、ともに過去最高水準

2026年卒学生のインターンシップ・仕事体験の参加率は85.3%、平均参加社数は5.2社と、いずれも過去最高水準に達している。参加したことのあるプログラムの開催形式については、「対面が多い」が前年から9.5pt増加し、35.0%となった。参加したプログラムの内容として「グループワーク(企画立案、課題解決、プレゼンなど)」(73.5%、前年比1.6pt減)が最多だったが、「会社見学・工場見学・職場見学」(57.1%、前年比7.2pt増)や「実際の現場での仕事体験」(38.9%、前年比5.7pt増)など、より企業のリアルな様子がわかるプログラムへの参加が増えている。三省合意によるインターンシップの定義改正※から1年が経ち、タイプ3・4の実務体験を含むプログラムが拡充したことで、対面かつ就業体験型のプログラムに参加する学生が増えていると予想される。【図1、2、3】

※:文部科学省・厚生労働省・経済産業省『令和5年度から大学生等のインターンシップの取扱いが変わります』

【図1】



【図2】



【図3】



3月以降のエントリー予定社数は前年より3.1社減少し10社を下回る8.0社に

3月以降のエントリー(応募)予定社数は年々減少傾向にあり、26年卒では10社を割り、8.0社(前年比3.1社減)となった。文理で比較すると、理系学生のエントリー予定社数がより少なく、文系学生との差は4.2社だった。

インターンシップに参加した企業について、その後の「採用選考に参加しない」という学生は7割を超えていることから、インターンシップを実施している企業であっても、採用選考の母集団形成が容易ではないことが予想される。また、最も良い印象を持ったインターンシップであっても、その企業で働きたいと思わなかった理由を聞くと、「その企業に入社して働くイメージができなかったから(23.7%)」という回答が最多となった。インターンシップでは実務体験を希望する学生も増えていることから、いかに具体的に入社後をイメージできるかが、採用選考応募へのポイントとなるようだ。【図4、5、6】

【図4】



【図5】



【図6】



インターンシップ等の選考を通過しなかった場合、「採用選考に参加しない」という学生は半数以上

インターンシップ・仕事体験参加のための選考を設ける企業も多いが、選考を通過しなかった場合、その後の「採用選考に参加しない」という学生は56.6%と半数を超えた。採用選考を受けるのをやめようと思った理由としては、「縁がないと感じたから(32.5%)」、「インターンシップ・仕事体験の選考に通らなかったことにより志望度が下がったから(28.4%)」、「採用選考も通らないと思うから(27.7%)」などの回答が多かった。インターンシップ・仕事体験の実施は現場での実務経験を伴うため、受け入れる学生数を制限せざるを得ないケースが多い。3月以降のエントリー数減少が予想されることからも、母集団確保のために、一度は自社に興味を持った学生に採用選考に参加してもらえるよう丁寧なフォローアップが必要だろう。【図7、8】

【図7】



【図8】



就職活動を終えたい時期のピークは例年と変わらず6月

就職活動を終えたい時期は経年で前倒しの傾向にあるものの、ピークは変わらず「6月(22.0%、前年比3.8pt減)」である。3月1日から本格的に就職活動が開始されるが、内々定を得たとしても、多くの学生が6月までは就職活動を継続することが予想される。文理別にみると、理系学生は早く終えたいと考えている学生が多く、文系学生と比較すると特に4月以前の割合が多い。人によって就職活動を終了したい時期にも差があるため、周囲の状況に振り回されることなく、自分のペースで就職活動を進めることが重要だ。【図9、10】

【図9】



【図10】



【調査担当者コメント】



本調査は3月1日の広報活動解禁前最後の26年卒の学生調査です。インターンシップ・仕事体験への参加率・参加社数が過去最高水準となり、学生の就職活動準備が例年以上に進んでいると感じます。これから本格的な就職活動が開始されますが、半数を超える学生がインターンシップ・仕事体験の参加のための選考に通過しなかった場合、採用選考への参加を見送ろうと考えていることが分かりました。実際には運営上の都合で学生数を制限せざるを得ないケースも多く、そのため参加のための選考に通過しなかったからと言って、採用選考も同様の結果になるわけではありません。必要以上に落胆せず、志望度の高い企業に対しては、採用選考へのチャレンジに向けて準備をしていただければと思います。

マイナビキャリアリサーチラボ 主任研究員 井出 翔子

【調査概要】「マイナビ 2026年卒 大学生広報活動開始前の活動調査」

○調査期間/2025年2月1日(土)~2月9日(日)

○調査方法/マイナビ2026の会員に対するWEBアンケート

○調査対象/2026年3月卒業見込みの全国大学3年生、大学院1年生

○調査機関/自社調べ

○有効回答数/2,007名(文系男子337名 文系女子491名 理系男子757名 理系女子422名)

※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。

※調査結果の詳細はこちら

(https://career-research.mynavi.jp/reserch/20250220_92766/)からご確認いただけます。

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