写真提供:Victoria and Albert Museum エキシビションのエントランス。 エントランスのガラスケースにはこの展示会を端的に表すかのような、江戸時代の振り袖、着物にインスパイアされたジョン・ガリアーノがデザインしたアンサンブル、そして斉藤上太郎デザインの着物と帯、小物が展示されている。今回の展示会を端的に体現したショーケースです。 最初のセクションには、主に江戸時代の着物や帯が。 武家の娘の正装として使われた打ち掛け。1800年~1850年の制作。 19世紀前半の特注品の着物のデザイン画と、デザインがよく似た着物を同時に展示。 白居易の漢詩からとった2文字があしらわれた着物。 呉服問屋越後屋の栄華がしのばれる、歌川広重や勝川春章の浮世絵。 スタイルは変わらずとも色柄がモダンになっていった着物の例がずらり。 1800年から1850年の京都で作られた着物を、ロンドンのテイラーが巧みにドレスに作り替えた好例。1876年~1878年の制作。 1860年代~1870年代の英国に渡った多くの高級な着物のひとつ。 1920年~1930年にオーストリア人画家グスタフ・クリムトのミューズ、エミーリエ・フレーゲによってデザインされたと思われる着物風コート。 ヨーロッパ製の絹で作られた、知られる限り唯一の江戸時代の着物。 英国、またはフランスで作られた布を使用し、日本で作られた男性用の襦袢。 左:コシノジュンコ(紫のドレスに黒のコート)の作品。右:斉藤上太郎(グレーの羽織)の作品。 ジョン・ガリアーノ(グリーンのガウン)の作品。 中央のプリーツのコートとドレスは、Issey Miyakeが今は亡き友人でグラフィックデザイナーだった故田中一光が1981年に作ったポスター作品へのオマージュとして制作したもの。右の青い着物は、ヨウジヤマモトのデザイン。 X JAPANのYOSHIKIや浴衣ブランド「Rumi Rock」、高橋理子など、日本のアーティストによる斬新な着物もいっぱい。 人間国宝の森口邦彦(左)や松原與七(中)、古澤万千子(右)など、現代の日本の巨匠の作品。 左は三船敏郎が映画「椿三十郎」(1962年製作)のなかで纏ったもので、右の2点は映画スター・ウォーズ・シリーズで使われた衣装。 アレクサンダー・マックイーンがビョークのアルバムカバー用にデザインした着物。 左:フレディ・マーキュリーが所有していた着物。右:マドンナが「Nothing Really Matters」のMVのなかで身に着けた衣装。着物もジャン・ポール・ゴルチェの手にかかると、こんなにセクシーに。 マドンナの「Nothing Really Matters」(1999)のMVから。(Photo by Frank MicelottaImageDirect, Image Courtesy of Getty Images) 記事を読む