江戸時代からの古い町並みが残る河崎にある。 駒田さんのキリッとしつつも柔らかな笑顔に緊張がほぐされる。ともに切り盛りする奥さまの心配りもまた見事なものだ。 カウンター6席だけのため予約は必須。2カ月前の1日から受付開始。 寿司同様、キリリと美しいネタ箱の中身。仕事ぶりはもちろん、並べ方にも店主のセンスを感じる。 「フレッシュなものが好きなので寝かさず締めず」という白甘鯛。 伊勢志摩の12~1月にかけての名物、あこや貝の貝柱。さっと焼いて甘さを引き出す。 まぐろはとろけるような中トロ。 軽く塩を当てただけのかすご。 赤むつはさっと炙って脂の甘味を強調。 こりこりした食感の墨いかは江戸前。 締めすぎない仕上げのこはだ。 細かく包丁が入った赤貝。 蝦夷ばふんうには、見た目も美しいからと軍艦巻きでなく器で。 伊勢のはまぐりは弱火でじっくり煮て味を含ませる。 炙った香ばしさが絶妙なくもこ。 握りの前に5品のアテが登場する。 むっちりした蒸し鮑。 記事を読む