島の薬草ともずくで心身ともに生まれ変わる!

 星野リゾートが手がける「星のや」といえば、CREA世代が憧れるラグジュアリーリゾートのブランド。

 各施設においては、この春もその地元でしか体験しえないとっておきの趣向を準備している。ここでは、そのうちの2軒が提供する至福の春旅をご紹介したい。

「星のや 竹富島」から防潮林を抜ければアイヤル浜。まばゆい純白の砂浜と珊瑚の島ならではの青い海が広がる開放感は、日常を忘れさせてくれる。

 「星のや 竹富島」は、沖縄の珊瑚の島に作られた“離島の集落”。約2万坪にもおよぶ広壮たる敷地には、白砂の路地、プール、スパ、そして見晴台などが設けられている。庭を持つ戸建ての客室は琉球伝統の手法で造られ、この地の風景と違和感なく馴染む。

 竹富島は、長寿の島とも呼ばれる。その異名の由縁は、薬草を取り入れた生活。医師が存在しなかった時代は、薬草を扱う名手が島人の健康を守っていたと伝えられ、現在でも各家庭の庭先には薬草が植えられており、日常の中で親しまれているという。

青々として生命力に満ちた竹富島の薬草は、見ているだけでも元気が湧いてきそうなほど。

 星のや 竹富島では、島特有の薬草を“命草(ぬちぐさ)”と呼び、心身ともに快適な状態へと導く“命草滞在”というプランを提供している。

 各客室の庭に造られた命草園では、ステイの間、長命草、ハママーチ、クミスクチンなど島特有の薬草、そして西洋ハーブを自由に摘むことができる。また、料理に使えるハーブソルト作り体験も楽しい。ピパーツ(島胡椒)をはじめ、八重山のハーブは香りも独特で、普段の料理にひと味違うアクセントを加えてくれそう。

 その他、月桃を用いたスパトリートメントやハーブを盛り込んだ美味しい食事にも期待したい。

庭の薬草や西洋ハーブを摘んで、フレッシュハーブティーやハーブバスなどを楽しんでみるのもおすすめ。

 この周辺の海において、春に旬を迎える食材がもずく。こちらのリゾートでは、生活排水の影響が少ない八重山諸島の清く透き通る海で育まれる天然もずく、海藻、塩などを使ってミネラルをチャージする“もずくキレイ滞在”も用意している。

“ミネラルブランチ”の3色麺は、シークヮーサーポン酢とともにさっぱりといただく。フコイダンパワーを実感すること間違いなし。

 “ミネラルブランチ”では、もずく、アーサー、ハイビスカス塩をそれぞれ練り込んだ星のやオリジナルの3色麺を食すことができる。また、天然もずくの収穫やもずく麺打ちも体験できるというから面白い。

 さらには、スパではもずくトリートメントを、アメニティとしてはもずくなどの海藻エキスを含んだクチャ海藻パックを提供。まさにもずく三昧のステイを楽しむことができるのだ。

 この島でしか味わえない春の旅を十分満喫したい。