初心者でもサーモンが釣れる豊かな海へ

ハリバット(オヒョウ)を釣るのには、こんな大きな釣り針を使う。フィッシング・ロッジで、ライセンスの申請や釣りのルール説明などを前日にやってもらう。

 アラスカ産シーフードを追ってシトカに向かう。シトカはインサイド・パッセージと呼ばれる入り組んだフィヨルドの海岸にある漁業の町だ。フィッシング・ロッジからサーモンとハリバット(オヒョウ)の釣りに出る。

シトカから海に出て1時間。釣り場所に到着。
どんどんかかるコーホー・サーモン(銀サケ)。

 豊かなアラスカの海では、釣り場所を上手く選べば初心者でも魚を釣るのはそう難しくはない。釣り糸が引っ張られてから、魚とのひと勝負は、まるで激しいスポーツのようだが、釣り上げた時の充実感は格別だ。

小ぶりだが、ついにハリバットもゲット。

 アラスカは、1959年にアメリカの州になったときからサステイナビリティを州の憲法にも取り入れている。まず、体験フィッシングにもライセンスの申請が必要だ。小さな魚はリリースしなければならず、持ち帰れる魚の量も厳しく制限されている。魚群探知機を使えば、ほぼ確実に釣り場所が得られるだけに、こうした海を守るためのルールが厳しく決められているのだ。

 釣りボートの船上でも、釣れた魚を船長の漁師さんが即座に獲っていいかどうかを判断した上で船に上げる。おいしい魚を食べた後だけに、「魚を獲る」漁師の人たちが、そのためにいかに「魚を守る」ことをきちんと行っているか、それが身にしみて感じられた。

シトカの夕景。海面に空がこんなにもきれいに映る。

【取材協力】
アラスカ州政府観光局 
URL http://www.travelalaska.jp/
アラスカシーフードマーケティング協会
URL http://japanese.alaskaseafood.org/

小野アムスデン道子 (おの アムスデン みちこ)
ロンリープラネット日本語版の立ち上げより編集に携わったことから、ローカルグルメや非日常の体験などこだわりのある旅の楽しみ方を発信するトラベル・ ジャーナリストへ。エアライン機内誌、新聞、ウェブサイトなどへの寄稿や旅番組のコメンテーター、講演などを通して、次なる旅先の提案をしている。
Twitter https://twitter.com/ono_travel

2014.12.17(水)
文・撮影=小野アムスデン道子