クリスマスのロンドンはロマンティックがいっぱい!

 12月にもなると、鉄道駅から小さな町の商店街まで、クリスマスの飾り付けが光るロンドン。今回は、そんなロンドンのクリスマス風景について、ご紹介します。

毎年さまざまなテーマで楽しませてくれるカーナビー・ストリートのイルミネーション。2013年のテーマは、英国のクリスマスの鳥、ロビン(西洋コマドリ)です

 まずは、なんといっても、街のイルミネーション。オックスフォード・ストリートやリージェント・ストリートといった、ショッピング街では、大々的にスポンサーがついて賑やかな飾り付けがなされます。年によってセンスがよいこともイマイチなこともありますが、11月下旬から点灯し始めるこれらのイルミネーションは間違いなくロンドンの冬の風物詩です。

オックスフォード・ストリートのイルミネーション、2012年のスポンサーはマーマイト。トナカイがマーマイトに突撃する電飾が話題になりました

 これに加えて今シーズンは、ピカデリー・サーカスのランドマーク、エロスの像も、丸い透明プラスチックに覆われて、巨大スノー・グローブに生まれ変わりました。これはクリスマスの飾り付けかと思いきや、実は年末のどんちゃん騒ぎのなかで、破壊行為の標的となることを防ぐ目的があるそうです。

スノー・グローブに閉じ込められたピカデリー・サーカスのランドマーク、エロスの像

 次に、ロンドンのクリスマスのシンボルといえば、トラファルガー広場の大クリスマス・ツリーが挙げられます。これは、1947年以来、第二次大戦での英国の支援に感謝を表して、ノルウェーから毎年贈られるものです。樹齢50年~60年、20メートル以上もあるこのツリーの点灯式は、毎年12月の上旬に行われます。この大クリスマス・ツリーの下で、クリスマスキャロルのコンサートも開催され、ロンドンらしいクリスマスの風景といえるでしょう。

トラファルガー広場の大クリスマス・ツリー

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text&photographs:Kazuyo Yasuda(KRess Europe)