奇跡の物作りが息づく美しい島の休日
◆星のや竹富島
那覇から東シナ海を南西に向かって約400キロ。コーラルブルーの海に浮かぶ八重山諸島は、古くからの素朴で美しい手仕事が今に受け継がれている奇跡の島々。
なかでも島の伝統を大切に守り抜いてきた竹富島は、まさに昔ながらの物作りが息づく “手業(てぃわざ)” の聖域。星のや竹富島では、その珠玉を体感できます。
「いつの世までも末永く仲むつまじく」の思いが込められたミンサー織り、魔除けとしてお馴染みのシーサー作りなど、楽しい体験を用意し、とくに人気を集めているのが民具作り。
月桃やアダンをはじめ、島の風土が育む植物を採り、まずは材料作りから始まる伝統的な民具の世界。
達人の話を聞きながら、気軽な草玩具やござなど、好みに合わせて制作に没頭できるのが楽しいところ。
民具作りを実際に手を動かして体験することで、自然とともにある島の古くからの暮らしを、より深く知ることができるのも大きな魅力です。
さらに、とことん物作りに没頭したいなら「脱デジタル滞在・竹富島~島色に染まる旅~」もおすすめ。
チェックイン時にデジタル機器を預けた後は、敷地内に茂る月桃や福木を収穫し、染料作りからの草木染めをじっくり体験。2泊3日かけて一枚のスカーフを仕上げれば、その感激はひとしお!
昔ながらの “手わざ” に宿る、沖縄伝統の美意識。ゆったりと島時間に心身をゆだねて触れるからこそ、その貴重な価値をさらに実感できるのです。
星のや竹富島
電話番号 0570-073-066(星のや総合予約)
料金 宿泊(1室)112,000円~ 竹富民具 手業(てぃわざ)体験 草玩具1,815円~(宿泊料別途) 脱デジタル滞在・竹富島~島色に染まる旅~1名42,350円(宿泊料別途)
https://hoshinoya.com
撮影=鈴木七絵
文=矢野詔次郎