コロナ禍の今だからこそ、暮らすように過ごせる宿で、心地よいロングステイを。
今もその地に暮らす人々の間に伝わる郷土食や建築物が歩んできた奥深い歴史を新しいアプローチで紡いでいる宿での滞在はまるで、いにしえにタイムスリップしたよう。
そんな無数の物語を体験できる古民家の宿3軒をご紹介。
宿場町の趣が残る町並みで平福の風土に触れる滞在を
◆NIPPONIA 平福宿場町
[兵庫 ・佐用町]
江戸初期に建てられた利神城(りかんじょう)のお膝元に誕生したNIPPONIA 平福宿場町は、旧木村酒造場の母屋を改修した古民家宿。
素朴な土壁や天井に残った雨漏りの跡など、通常の改修では取り替える部分もあえて残すことで、“時間の堆積”が感じられる造りに。
宿の支配人は、町内の米農家さん。併設のレストラン「KUMOTSUKI」で腕を振るうシェフも野菜の生産者さんなど、宿全体を地元の人々が支えている。
気候風土に寄り添った人々の知恵と、平福の歴史や豊かな食文化に触れてみたい。
NIPPONIA 平福宿場町
所在地 兵庫県佐用郡佐用町平福697-1
電話番号 090-3053-0700
客室数 1室
料金(1棟) 40,000円~(2名利用、朝食付き)
交通 平福駅から徒歩約5分
https://nipponia-hirafuku.jp/
Text=Yuki Ishihara
Edit=Shojiro Yano