モーレア島の水上バンガローも

 タヒチ島からフェリーで25分、飛行機ならわずか7分というアクセスが魅力のモーレア島も見逃せない。

 切り立った峰々をフランスの画家、ゴーギャンが「まるで古城のようだ」と称したように、海だけでなく山々も印象的な豊かな島だ。

 サンゴ礁と山々に囲まれたモーレア島は、その豊かな自然を活かしたアクティビティが充実している。シュノーケリングやダイビングなどのマリンアクティビティはタヒチ随一とも言われている。

 中でも人気のオプショナルツアーが「モトゥピクニック」だ。「モトゥ」とはタヒチに点在する小島のこと。美しいラグーンでシュノーケリングを楽しみながら、エイの餌付けも体験することも。ここまで間近に見る機会はそうそうなく、体験した人の多くが感激の声をあげるだろう。

 8~10月には子育てにやってくるクジラの親子と一緒にシュノーケリングできるチャンスも。豊かな大西洋に育まれたタヒチならではの楽しみだ。

 海のアクティビティを堪能した後は、緑豊かな山々へ車で出かけよう。

 4WDジープやバギーで山を散策するオプショナルツアーも楽しむことができる。「ベルべデール展望台」など、絶景を見ることのできる展望スポットを巡ることで雄大な自然に触れることが可能だ。

 “マジック・マウンテン”と呼ばれる島の高台からラグーンを覗けばまさに別世界という感覚に。

そこで過ごす、それが一番の醍醐味

 豊かな自然、そして充実したアクティビティ。

 タヒチが私たちを魅了するのは、それだけではない。島そのもの、そして島の人々が持つホスピタリティがタヒチの醍醐味なのだ。ただそこにいるだけで満ち足りていく充実。そう、タヒチで過ごすことが既に幸せなのである。

 タヒチアンは皆、「マナ」に満たされて暮らしている。マナとは、タヒチのすべてを結ぶ、神秘にして聖なる力。純粋で賢明な人の心にマナは宿ると言われている。

 そんなマナを信仰しているタヒチアンは澄んだ瞳ととびきりの笑顔で「マエバ、イア・オラ・ナ(ようこそ、こんにちは)!」と声をかけてくれるだろう。温厚で飾らない、気さくなその人柄に触れることで、タヒチの魅力の真髄を感じる。

 大いなる自然とそこに生きる人から力をもらう。久しぶりの海外はそんなディスティネーションがいいかもしれない。

【Tahiti Information】タヒチへの旅は成田からの直行便で

ソシエテ諸島、ツアモツ諸島、マルケサス諸島、オーストラル諸島、ガンビエ諸島の5つの諸島、118の島々から構成されるタヒチ。国際空港のあるタヒチ島やハネムーンの聖地ボラボラ島などが人気で、成田空港~タヒチ島の直行便は片道約11時間。タヒチ島からボラボラ島へは飛行機で50分ほど。

●お問い合わせ先/タヒチ観光局

https://tahititourisme.jp/ja-jp/

文=CREA編集部