館山駅前の老舗パン屋“なかぱん”で朝食を

 館山市民のソウルフードとして親しまれている「館山中村屋」の愛称は「なかぱん」。JR館山駅から徒歩1分の場所にあるので、朝イチで多くの人がパンを買い求めにやってくる。

 館山駅近くのホテルに宿泊した時は朝食にぴったり。

 1階はパンの販売フロアになっており、2階に喫茶コーナーがある。

 「モーニング」はこんがり焼いた厚切りトーストとゆで卵、サラダ、コーヒーで438円。きめ細かい食パン生地はもっちり&しっとりとした食感で、小麦の香りがこうばしい。こんなにおいしいパンがこの価格で食べられるとは驚きだ。

 「チキンバスケット」(691円)は、ロールパン2つと、昔ながらのやさしい味わいのからあげが3つ、レタスとトマトも入っている。コーヒーは付かないので、飲み物は別で注文しよう。

 1階のパンコーナーには食パンやフランスパン、ロールパンなどの食事パンから、焼きそばパンやカレーパン、アンパンなどの調理パンまでさまざまな種類のパンが並んでいて、選ぶのも楽しい。

 明治34(1901)年に東京・本郷の東京大学正門前に誕生した中村屋。その8年後の明治42(1909)年に創業者が新宿に「新宿中村屋」をオープン、本郷の店をまかされた従業員の長束実さんが大正8(1919)年にのれんわけの形で独立し、館山にオープンしたのが「館山中村屋」だ。

 館山を選んだ理由は、本郷店の常連客が夏の避暑地として館山を訪れていたという理由から。当初は夏だけの営業だったという。

 中村屋といえばクリームパンやカレーなどの看板商品が思い浮かぶが、アンパンもおいしい。のれんわけのときにレシピを伝授してもらったそうなので、伝統の味がここでも食べられる。館山に行ったらぜひ買って帰りたい。

館山中村屋(中村屋館山駅前店)

所在地 千葉県館山市北条1882
電話 0470-23-2133
営業時間 8:00〜16:30(喫茶店はL.O.15:30)
定休日 火曜
http://www.nakapan.com/

2021.12.21(火)
文・撮影=野添ちかこ