振り返れば、何かと疲れることばかりだったようなこの1年。

 今こそちょっと特別な旅を楽しもうと、CREAアンバサダーの河合理恵さんと能美黎子さんが、クルーズを初体験しました。

 乗船したのは、国内でも伝統あるクルーズ客船「にっぽん丸」。今回は、女性スタッフが特別に企画したクルーズ「Oasisにっぽん丸」で、自分をいたわる3日間を過ごしました。


頑張った自分へのご褒美を味わい、心身をメンテナンスする3日間

 「にっぽん丸」は、ベストシーズンの国内寄港地を選び、四季折々の日本の魅力を巡るツアーが人気のクルーズ船。比較的コンパクトなサイズながら、さまざまなタイプの客室に加え、ダイニングやバー、ホールといった施設も充実。非日常の優雅な旅気分を味わわせてくれます。

 今回アンバサダーの二人が乗船した「Oasisにっぽん丸」は、女性スタッフが企画した、2泊3日の特別なクルーズ。伊豆沖をゆっくり航海しながら、好きなものを好きなだけ楽しむ「自分へのご褒美DAY」と、美容と健康のための時間を過ごす「身体メンテナンスDAY」という日替わりのプログラムを満喫する、ちょっと欲張りな週末クルーズです。

 旅行は久しぶり、しかも客船クルーズは初体験という河合さんと能美さん。ちょっとワクワクした様子で横浜港大さん橋からにっぽん丸に乗り込みます。乗船前には2度のPCR検査を受ける必要があり、新型コロナウイルスの感染防止対策も万全。船内でも三密を避けるよう十分配慮されているため、安心して旅を楽しむことができます。

 船内スタッフの温かな出迎えを受け、チェックインしたのは眼下に海が広がるベランダを備えたデラックスルーム。ベッドの上に愛らしく畳まれた花毛布や、テーブルのウエルカムシャンパンに出迎えられ、思わず歓声が上がります。

 「花毛布のかたちが、ベッドごとに違っていて楽しいですね!」(河合さん)

 「室内もゆったりしているし、バスルームにはタルゴのアメニティも揃っているので、快適に過ごせそう」(能美さん)

 日没間近の横浜港にドラの音が鳴り響き、いよいよ出港。デッキに出てみると、ゆっくりと船が動き出し、横浜港が少しずつ遠ざかっていきます。

 見る見るうちに日は暮れてゆき、みなとみらいのイルミネーションの向こうには、大きな富士山のシルエットがくっきりと。地上からは見ることのできない光景が、非日常の時間の始まりを予感させます。

厳選食材をつかったウエルカムディナーを堪能!

 にっぽん丸は、日中は自由な服装で思い思いに過ごし、夕方からはドレスコードにしたがって大人の社交の時間を楽しむ、というクルーズスタイル。「Oasisにっぽん丸」ではドレスコードがカジュアルと定められているため、アンバサダーの二人も少しドレスアップして夕食に向かいます。

 ウエルカムディナーは、カラフルなオードブル「様々なお野菜とブロッコリーソース」から始まり、「ズッキーニ巻き海老ムースと平目の白ワイン蒸し」「黒毛和牛フィレ肉の炭火焼き」など、目にも舌にも多彩な喜びのある料理ばかり。

「ワインはソムリエ田崎真也さんのセレクションなんですね。料理に合わせてグラスで味わえるのがうれしい」(河合さん)

「コースだけでも十分満足なのに、誘惑に負けてつい名物の『にっぽん丸特製ローストビーフ』まで頼んでしまいました(笑)。ジューシーでとてもおいしい!」(能美さん)

 それもそのはず、じつはにっぽん丸最大の魅力とされているのが、食へのこだわり。旬の食材や寄港地の特産品などを生かした和洋のメニューは、舌の肥えた乗船客から「食のにっぽん丸」と称されるほど、高い評価を集めているのです。

 1日目の締めくくりは、落ち着いた佇まいの「ホライズンバー」で。オリジナルカクテルを片手に、海の上とは思えない静かなひとときを過ごします。さて、明日はどんな楽しみが待っているのでしょうか。

2021.12.10(金)
文=張替裕子(ジラフ)
撮影=佐藤 亘