ビーチだけにとどまらず世界のリゾートを網羅

ケニアのナイロビ郊外にある「ジラフ・マナー」。広大な敷地内をキリンが自由に歩き回り、ホテルの窓から長い首を差し入れて食べ物をねだる。そして、宿泊客の手のひらから直接餌を食べる

 まず目を奪うのは、やっぱり常夏のアイランドリゾート。ハワイの「ハレクラニ」「ロイヤル・ハワイアン・ホテル」、アマンリゾーツの「アマンワナ」「アマンプロ」など、ここには、海外旅行好きならいつかは訪れたい憧れのホテルが満載だ。なかでも、三好氏が愛してやまないモルディヴからは、「ワン&オンリー・リーティラ・モルディブ」「タージ・エキゾティカ・リゾート&スパ」をはじめ、13軒もの極上ホテルが登場する。さらに、西表島や宮古島、屋久島、小笠原諸島といった日本の島々に対する目配りも忘れていない。

 本書にお目見えするのは、ビーチリゾートだけにとどまらない。オーロラ輝く極寒の地に立つスウェーデンの「アイスホテル」、トルコはカッパドキアの奇岩群を一望する「アタマン・ホテル」、バリ島内陸部の緑濃い峡谷にたたずむ「マヤ・ウブド・リゾート&スパ」……。そして、“動物がいるリゾート”、“世界遺産のリゾート”、“三好和義的パワースポット”など、テーマごとに切り取ったデスティネーションの紹介も興味深い。

 鮮烈な個性を放つ楽園が、ページをめくるごとに読者を夢の世界へと誘うことだろう。いつまでも見飽きることのない一冊だ。

『死ぬまでに絶対行きたい世界の楽園リゾート』
三好和義 著
たかせ藍沙 執筆協力
発行 PHP研究所
定価 ¥1365
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2013.06.21(金)