斑点を重ねたような緻密な模様が織り成すアート
【津軽塗】
◆与志む良(よしむら)
江戸時代前期から作られたと言われている青森の津軽塗。
塗りの技法は、斑点模様の「唐塗」、菜種を使った「七々子塗」、黒漆と炭粉を主軸にした「紋紗塗」、七々子塗の変化の一種「錦塗」の四つが主に用いられている。
細かいドットのような模様を重ねた奥行きある塗りの表情は、数十回の工程と高い技術によるもの。
弘前にある和雑貨店「与志む良」では、親子3代にわたって津軽塗を手がける漆工芸家・松山継道さんの漆器を扱っている。
伝統技術を受け継ぎながらも、モダンなアイテムが多く、カップ&ソーサーをはじめ、深さのあるシリアル椀、紋紗塗を施したシャンパングラスなど、贈り物としても使える器が見つかる。食卓にひとつあるだけで日々が潤いそう。
与志む良(よしむら)
所在地 青森県弘前市代官町106
電話番号 0172-32-6570
営業時間 11:00~15:00
定休日 日曜
https://www.wa-zakka.jp/
Photographs=Asami Enomoto