◆暮らしの達人02

masudaさん(インスタグラマー)
長野大輔さんのマグカップ

器に興味を持たせてくれた大切なカップ

 ミニマリストのmasudaさん。以前は器もかぎりなくミニマムに、白い器しか持っていなかったと言います。

 そんなmasudaさんの食器棚を変えたのがこのマグカップ。高知で農業をしながら作陶をしている長野大輔さんのカップです。

「あるとき、器に色も取り入れてみようとトライしたのがこれなんです。器そのものに興味を持たせてくれたカップです」

 それまでの白い世界から、色や素朴な手触りを取り入れるきっかけをくれた一品。

 「釉薬が植物、土、石などを思わせる独特な色合いで、自然なグラデーションがあり見る角度によって表情が変わるんです。

 無骨な印象ですが手触りはやわらかく、すっと手になじみます。飲み口の厚さや容量もちょうどいい。派手じゃない、主張しない、でも存在感があって使い心地がいい。私が持つ器のなかでもナンバーワンのお気に入りです」

 と、今はすっかり、暮らしに欠かせないパートナーになっています。

masuda

Instagram @kurashi_camera

2021.05.01(土)
文=前中葉子