③自分が毎日着ている“服”のこと、考えたことあります?

 毎日、それこそ毎日私たちが着ている“服”。

 カッコいいとか可愛いとか着心地がいいとか気に入っているとか買わなきゃ良かったとか。いつも一緒にいる服ですが、素材ぐらいは意識しても、どんな風に出来ているのかまで思いを馳せる人は少ないはず。

  そんな服の“裏側”に隠れた魅力を再発見できる「半・分解展」が大和田ギャラリーで開催中です。

 主催したのは「衣服標本家」の長谷川彰良氏。自身が20代の時に1900年初頭のフランスの消防服に出会い、その時の感動体験がきっかけだったという。服を分解してみることではじめて浮かび上がってくる美しさや魅力。展示を見ることで、きっとその感動を追体験することができるはず。

 長谷川氏の研究対象はフランス革命の前後から第一次世界大戦のフランス、イギリスとアメリカのものがメイン。展示会場では、当時の服と同型に仕立てたサンプルも設置されており、実際に袖を通して着心地を体験してみることもできるのだとか。100年以上前の衣服が既に持っていた着心地の衝撃をあなたも是非味わってみて。

半・分解展2021東京

会場 大和田ギャラリー
所在地 東京都渋谷区桜丘町23-21 渋谷区文化総合センター大和田2F
開館時間 13:00~20:50(最終日は13:00~17:00、21日と22日のみ19:50閉館)
会期 4月26日(月)まで
入場料 前売り2,300円、当日3,500円
※再入場無料、中学生以下無料
https://sites.google.com/view/demi-deconstruction/

④小細工なし! 今にぴったりの映画『21ブリッジ』

 いろいろ考えなくちゃいけない今の時代。スマホを開けば見たくもない情報が飛び込んでくる。そんな今だからおすすめしたいのが『21ブリッジ』。

 タイトルの意味とか詳細は、まあ見ればわかるということで。とにかくこの映画は言わば超ド級のストレート。アロルディス・チャップマン、いや藤村甲子園か中西球道といったところ。小細工一切なしのシンプルな勝負をこの映画は仕掛けてきているのです。そういえば映画ってこのぐらいファンタスティックでエキサイティングなものだった気がする、と思わせてくれます。

 昨年43歳の若さで世を去ったチャドウィック・ボーズマンの熱いハート。シエナ・ミラーの品格。ステファン・ジェームズの疾走。今さら刑事アクションなんて、と思っているあなたにこそ見てもらいたい映画です。

 上映時間、1時間39分。正義と悪の戦いが駆け抜け、最後に正義が勝つ。こんな気持ちいいことってないでしょう? 最高に気分がハイになりますよ。

『21ブリッジ』

2021年4月9日(金)より全国ロードショー
監督:ブライアン・カーク「ゲーム・オブ。スローンズ」、『マイ・ボーイ・ジャック』(07)
製作:ジョー・ルッソ&アンソニー・ルッソ『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(16)
出演:チャドウィック・ボーズマン、シエナ・ミラー、テイラー・キッチュ、J・K・シモンズほか
配給:ショウゲート
原題:21Bridges 2019/中国・アメリカ/99分
©2019STX Financing,LLC.All Rights Reserved.
http://www.21bridges.jp/

⑤最高に気持ちのいいローファイポップ「シャンモニカ」

 2018年に結成された、サヤカ(guitar&vocal)、メイ(guitar)、ノブ(bass)、テツマル(drums)による男女混成4人組バンド「シャンモニカ」(記事上のアーティスト写真を見るとなぜか僕はボ・ガンボスを思い出します)。

 ポップさと憂鬱さが同居したかのような独創的なメロディに、ふとした日常を捉えた懐かしくももどかしい歌詞でインディーシーンで大反響を集めています。

 そんなシャンモニカが待望のファーストアルバムを4月21日に発売。初のフルアルバムとなる本作には田中ヤコブ(家主)、豊田良平(ユメリアソラ)、bearstapeなど多彩&豪華なゲストが参戦しています。

 収録曲の1曲目、スターチスを聴いて思わず目を瞑ったのは今でもはっきりと覚えてます。心地よいメロディがうれしくて、もっとゆっくり聴きたくて、歩く時間が長くなりました。歩くスピードと同じ感覚で身体に染み込んでいくメロディ。アルバムが発売されたら、僕はきっと知らない街へと散歩に繰り出すことでしょう。

 これからの活躍が楽しみな、シャンモニカ。是非とも皆さんに聴いてみてほしいです。

『トゲトゲぽっぷ』

シャンモニカ/syanmonika
4月21日(水)発売
定価 2,000円+税
発売元 P-VINE/PCD-20435/4995879-20435-1《J-POP》

Column

週末何しよう? 過ごし方5選

興味あることは沢山あるけど、「To Do List」じゃ重すぎる、スローなウィークエンドにしてほしい。そんなあなたのために、ゆるーい週末の過ごし方ガイドをCREA編集部が5つピックアップしてみました。

もちろん、今週末は部屋でゆっくり寝て過ごしちゃう、なんてのもOK。だって、週末はまた来週もやってくるんだから。

2021.04.15(木)
文=CREA編集部