なにをどう振り返ればいい?

固定席を設けないフリーアドレス制の普及など、職場環境も変わりつつあります。
固定席を設けないフリーアドレス制の普及など、職場環境も変わりつつあります。

 さて、では私たち1人1人においては、振り返り期をどう過ごせばいいのでしょうか。

 やるべきは、自分と社会の関わりにおける、問題点の洗い出しです。働く女性であれば、ずばり「仕事」について。

 被雇用者であれば、常日頃、当たり前のように会社の就業規則を守って勤務しています。そこに問題はないのでしょうか。あるいは、諦めは?

 規則以外でも、過度な年功序列制度、不本意な慣例、セクハラ・パワハラに気づかない上司・同僚らによって、明らかな不利益は生じていませんか。

 自分の勤めている会社の問題点はどこにあるのか。あるいは、自分の働きぶりはどうなのか。そもそも、なぜこの仕事に就き、この会社に入社したのか、就活前に想像していたものとどう違うのか……。

 過去を徹底的に洗い出しましょう。特にこの2~3年の間に生じた仕事や会社に対する違和感はきちんと言葉にして、PCや手帳に残してください。

 転職を勧めているわけではなく、会社に対して大きな声を上げろ、とけしかけてるわけでもありません。むしろ、振り返り期の間は、むやみに動かない方がよさそう。

 以降、どんな道を、どんなタイミングで選ぶにせよ、この振り返り期に、自分の働く姿勢をチェックしておく、それが課題。

 冥王星は、ものごとを穏やかにスムーズに運ぶ天体ではありません。オール・オア・ナッシングで、ガツンときます。ゆるっと、だったり、なあなあでは済まされません。一度、徹底的に壊して新たに作り直すのが冥王星流。

 今回のコロナ禍は、まさに破壊的です。経済が大打撃を受けている中、勤務先が予告なしに突然大規模縮小したり、解散、倒産、どんな展開だって、大いにあり得ます。

 そんなとき、振り返り期を有意義に過ごした人は、仮に消去法であったとしても、未来のチェックポイントを把握できることと思います。

2020.09.10(木)
文=村上さなえ