もし昔に戻れるなら リア充な学生時代を送りたい

 吉沢さんが映画『青くて痛くて脆い』で演じたのは、他人と距離を置く人付き合いが苦手な大学生の楓。柄本さんは、そんな楓とは対照的な、明るく人望もある大学院生の先輩の脇坂を演じた。

吉沢 僕は人見知りなので完全に楓タイプです。

柄本 学生時代を思い返すと、俺もまるっきり楓タイプ。休み時間にひとりで本を読んだりしていたんですけど、実は周りのことをすごく意識していて。

 あわよくば女の子が「何読んでるの?」って聞きに来てくれて、恋が始まらないかなって思ってました。自意識過剰でしたね。

吉沢 (笑)。僕も学生時代は仲のいい4~5人の男友達としかほとんど話をしなかったです。文化祭とかで楽しくウェイウェイやっているリア充たちを見て、「調子に乗ってる」って冷めた目で見たりして。

柄本 うん。あるある!

吉沢 本当は単純にその人たちに憧れていただけなんですけどね。今学生時代に戻れたら、僕、絶対ウェイウェイしてると思いますもん。それが一番楽しいと思うから。

柄本 俺も頑張ることがカッコ悪いと思ってて、卓球の大会の時に雑にやって負けたことがあるんだよね。真面目に汗かいてやるべきだったなって思うし、あれは思い出すたびに寒い。未だに悲しい気持ちになります(笑)。

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吉沢 亮(よしざわ りょう)

1994年2月1日生まれ、東京都出身。2009年デビュー。'20年映画『キングダム』で日本アカデミー最優秀助演男優賞受賞。映画『さくら』(秋公開)、ミュージカル『プロデューサーズ』(11月9日~12月6日)、来年にはNHK大河ドラマ「青天を衝け」('21年1月)が待機中。


柄本 佑(えもと たすく)

1986年12月16日生まれ、東京都出身。2003年に映画『美しい夏キリシマ』で俳優デビュー。主な出演作は映画『きみの鳥はうたえる』、ドラマ「心の傷を癒すということ」「知らなくていいコト」など。映画『痛くない死に方』が公開待機中。

 映画『青くて痛くて脆い』

人付き合いが苦手な大学生の楓(吉沢亮)は、同学年の秋好(杉咲花)に誘われ、世界を変えるという目標を掲げた秘密結社サークル“モアイ”を結成。活動に興味を持った大学院生の脇坂(柄本佑)も、その発展に寄与するようになる。2020年8月28日(金)より全国公開。
https://aokuteitakutemoroi-movie.jp/

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応募〆切は2020年10月6日(火) 消印有効。詳細は誌面をチェック!

2020.08.22(土)
文=松山 梢
撮影=藤原江理奈
スタイリスト=荒木大輔(吉沢)、林 道雄(柄本)
ヘアメイク=小林正憲(SHIMA/吉沢)、廣瀬瑠美(柄本)

CREA 2020年9・10月合併号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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