スペイン黄金世紀の文化を色濃く残す首都マドリード。この地に来なければわからない文化に触れ、多様なマドリードの魅力を堪能してみては。おすすめの美術館を3館ご紹介。


スペインの光と陰を巧みに捉えた
ソローリャの世界に浸る

●Museo Sorolla(ソローリャ美術館)

天井が高く広々としたアトリエ兼書斎。壁一面に展示された作品のなかでも、海辺で休日を過ごす妻と娘を描いた美しい大作が目を惹く。

 ホアキン・ソローリャ(1863–1923)は、繊細な色づかいで光の反射を巧みに捉える画風から「光の画家」「スペインの印象派」とも称された人気画家。

ソローリャがマドリードのチャンベリ地区に構えた2階建ての邸宅とアンダルシア風の庭園を、彼の死後、美術館として公開。

 彼が暮らしたマドリードの邸宅兼アトリエを一般開放したソローリャ美術館では、生前の暮らしを彷彿とさせる室内に数多くの作品が展示されている。

ソローリャが自ら蒐集した陶磁器や彫刻、工芸品なども展示。

 妻や娘たちを描いた作品は、家族に寄せる深い愛情と当時の富裕層の暮らしを想像させ、一方で、スペイン社会の底辺の人々の姿を描写した作品からは、彼の鋭い洞察力が感じられる。

 彼の感性のままに作られた邸宅や庭園も美しく、この地に来なければ堪能できない魅力溢れる美術館だ。

Museo Sorolla(ソローリャ美術館)

所在地 Paseo del General Martínez Campos, 37, Madrid
電話番号 913-101-584
開館時間 9:30~20:00(日曜、祝日 10:00~15:00)
休館日 月曜
入館料 3ユーロ
http://www.culturaydeporte.gob.es/msorolla/inicio.html

 

Feature

マドリードの美術館3選
知られざるアート巡り

Text=Yuko Haeugae(Giraffe)
Photo=Asami Enomoto
Coordination=Yuki Kobayashi

この記事の掲載号

まだ見ぬスペインへ

CREA Traveller 2020年春号

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