地元の人々に親しまれる
広大な英国風庭園
ブルン夫妻の死後、弁護士や出版社創業者など、所有者がめまぐるしく変わったが、1963年からはこの地域を統括するリュンビュー&トーベック自治体の所有となった。
館内では、地域を拠点とするアーティストを中心に年6回の企画展が開催されているが、ここではまず、広大な庭園を楽しみたい。
フランス人建築家ジョセフ・ラメが19世紀初頭に手がけたもので、ロマンティックをコンセプトにした英国風庭園は、当時のデンマークでは新しかったという。
庭園各所に置かれたアートを巡り、散策に疲れたら、カフェで休憩を。
春から夏にかけての週末は、地元の人々が結婚式や誕生日等のパーティを開いて貸し切りになっていることもあるが、そんな時は芝生でのんびり過ごすのも一興だ。
夏の日曜日には無料の屋外コンサートも催される。
旅行者でもローカルの雰囲気を味わえるチャンスが多いのもこの美術館の魅力である。
ソフィーンホルム美術館
所在地 Nybrovej 401, Kgs.Lyngby
電話番号 4588 4007
開館時間 11:00~17:00(12月を除く木曜 ~19:00)
休館日 月曜
入館料 70デンマーク・クローネ
http://sophienholm.dk/
Feature
美しい美術館の宝庫
デンマークでアート体験
Text=Chieko Tomita
Photo=Atsushi Hashimoto