「文化人を培った街」神保町の新ホテル

 世界最大の「本の街」。東京・神保町の古書街と呼ばれる一帯には、約180店の古書店が集積し、同時に古くから続くアナログレコード店や老舗楽器店も多く点在。文化の街として、国内外から多くの人が訪れるエリアだ。

 そんな神保町に、レトロモダンをテーマにしたホテル、SAKU REN JIMBOCHO(サクレン神保町)が2018年2月1日にオープンした。心身ともに癒される宿泊体験を、「音」「美容・健康」などに特化した独自のおもてなし&サービスで提供する。

タイムスリップしたかのように感じられる、クラシカルな雰囲気が印象的なフロント。水引の花をデザインしたホテルロゴには、宿泊ゲストとの出会い(ご縁)を花に例え、この花をやがて大きく咲かせたいという想いが込められているのだとか。

 ホテルの顔となるレセプションエリアには、幻の蓄音機とも言われる1926年製造の米国ヴィクター社製手巻蓄音機ヴィクトローラ「クレデンザ」を設置し、ノスタルジックでレトロな空間を演出。ホテル所蔵のヴィンテージレコードの、深く、優しく、琴線に響くような音色がゲストをお出迎え。

レセプションエリアに設置された、1926年製造の米国ヴィクター社製手巻蓄音機ヴィクトローラ「クレデンザ」。

 客室は、5タイプ全32室。畳や障子など和の要素を各所に取り入れ、落ち着きのある洗練された空間を創出。広めのバスルームや、快眠を約束するシモンズ社との共同開発による最高級マットレス、美顔器やマッサージチェアなどを導入。機能面からも寛ぎの時間を演出してくれる。

畳や障子など、和の要素を要所に取り入れたクラシカルな設えが特徴の客室。

 また、「文化人を培った街」とも言われる神保町ならではのサービスが充実しているのもうれしい。本や音楽、映画好きのゲストのために、客室でビデオオンデマンドが無料で楽しめるほか、エレベーターホールなどの共有スペースには、あらゆる分野の古書を設置。滞在中はその古書を自由に利用・閲覧できる。希望があれば購入することも可能だ。

共有スペースには多種多彩な分野の古書が置かれ、自由に閲覧することができる。

 1900年代のジャズがゆるやかに流れ、厳選された古書が並ぶ、和のインテリアとクラシカルなイメージを融合させたレトロモダンホテル。古き良きモノと新しいモノが融合する神保町の文化空間を実現したSAKU REN JIMBOCHO(サクレン神保町)では、ほかとはひと味違ったホテルステイが体感できること請け合いだ。

SAKU REN JIMBOCHO
(サクレン神保町)

所在地 東京都千代田区神田神保町2丁目5-13
電話番号 03-6261-0340
https://saku-ren.com/

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文=立花奈緒(ブレーンシップ)