山梨の迎賓館でマエストロの神業に触れる

丁寧に手入れが施された庭園。別邸(離れ)も備えた極上の旅館だ。ちなみに、常磐ホテルグループは、甲府の他、石和にも宿を構えている

 甲府の湯村温泉郷を象徴する名宿が、「常磐ホテル」。

 昭和4年の創業以来、同ホテルは、数多くの文人墨客や政財界の要人を迎えてきた。また、3000坪にも及ぶ巨大な日本庭園はわが国でも指折りの名園と評され、四季折々の風情とともに、日本旅館本来のくつろぎを思い起こさせてくれる。パブリックスペース、客室など、すべてにおいて真の上質を感じる和の空間だといえよう。

 この伝統と格式をあわせ持ったホテルにおいて、5月5日(土・祝)まで、注目すべきイベントが行われている。その名は、「リヤドロミュージアム・イン・常磐ホテル」。昨年の好評を受けた2度目の開催となる。

 スペインを代表する磁器ブランドであるリヤドロが、和と洋の融合をテーマに掲げたこの催しにおいては、今年発表されるリヤドロ60周年を記念した新作雛人形、五月人形、そして兜などの日本情緒に満ちた作品の他、同ブランドの誇る新旧約50点のマスターピースが展示されている。

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